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もう一人のY君

iPhoneアプリのレビューやアップデートレビューなどを書いています. たまに数学の記事も書きます.

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夜撮での露光調整のコツ(マニュアル)

iOS iOS-Tips

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 先日嵐山に行ったときにたまたま撮れたこの画像を見て, 書いてしまおうとその場で思ってしまったので一筆.

 

マニュアル撮影できるようになったので

 iOS8からiPhoneではマニュアル撮影ができるようになりました, 標準アプリはダメですが.

 なので多少はエンドユーザーの思うように操作できるようになりました, ならそれを夜撮にも使わない手はありません.

 マニュアル操作を基本とするので本来なら絞り(AV)やシャッタースピード(TV), ISO感度についてキチンと説明したいところなんですが詳しく書くと結構長くなるので後でサクッと書くだけにします.

 

 因みにスマホカメラは絞りが固定なので余り意識することはないでしょう.

 

 なお, マニュアル操作できるカメラアプリは例えばProCam 3だったりProCameraだったりが有名です, 自分は主にPure Shotというアプリを使ってます.

 

 

 

PureShot

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光を取り込む手段

 先程の通り, iPhoneをはじめスマホでは絞りは操作できませんので, 主にシャッタースピートとISOを弄ることで露出を調節することになります.

 カメラで光を取り込む手段は主に3つあります.

 

絞り

 レンズから取り込む光の量を絞ったり解放したりして調節します.

 F値とも呼ばれ, 値が小さくなると明るく・ボケやすくなり, 大きくすると暗く・ボケにくくなります.

 記号でAVと書くとか書かないとか.

 スマホカメラでは固定です(例えばiPhone6はF2.2).

 

ISO感度シャッタースピード

 ISOは感光部の感度の良さを数値化したもので, 大きければ高く, その分シャッタースピードを速めても明るく撮れますが, ノイズが出やすくなるデメリットを持ちます.

 逆に下げれば, 同じ明るさで撮るにはシャッタースピードを長くする必要が出てきます, 長ければ長いほど三脚などで固定する必要が出てきます.

 それぞれ記号でISO, TVと書くらしいです.

 

 なお, これらをまとめた指標となるEV値というのもあります.

 ここで書いても仕方ないですが

 

{ \displaystyle EV = \log_{2} \frac{100\times AV^{2}}{TV\times ISO} }

 

 という計算式で得られます.

 

 このEV値が例えば15だと「快晴」, 12だと「曇り」や「日陰」の指標になります.

 飽くまでも明るさの指標ですから, 同じ明るさでも色んなISO, AV, TVの組み合わせがあります.

 

 例えばF2.2, ISO=32, TV=1/35とF2.2, ISO=640, TV=1/700ではどちらもEV値はおよそ9.048となります.

 前者だと歩きながら撮るとブレかねませんが後者は歩きながら片手で撮影してもブレずに撮れそうなレベルです.

 

 因みに「露出補正」というのはこの値を変えているわけです.

 

 気になる人は調べてみましょう.

 

 151216_14

  例えばこの画像(のオリジナル)はF1.6, ISO200, TV=1/40, EV値は約5.678になります.

 

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  こちらに至っては肉眼ではほぼ真っ暗です(なんでこんなところを撮影したんだってツッコミは無しで).

 露光はF1.4, ISO200, TV=2, EV値は約-1.029です(EV=-1はAFの測光限界なんだとか).

 シャッタースピード2秒で手持ちなので流石にぶれてますね, とてもスマホカメラでは撮れない領域です.

 

 

ナイトモードは中々使いづらい

 夜撮と言えばナイトモードですが, その場にとどまって撮影する分には良いんですがその場でパッと撮ったり, 余り長居できない状況では不向きです.

 また三脚など固定するものが無ければブレる可能性が出てきます, 壁や手すりなどに固定する方法もあるんですが都合のよい場所にあるとは限りません.

 

 

光源が近い(or多い)とき

 前置きが長くなりすぎました.

 ではまず光源が近い場合から見てみます.

 

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  この場合は上のように, 出来るだけISOを小さく, シャッタースピードもそこそこ長めに設定します.

 今回の場合はISO40, TV=1/20ですね.

 

  ISOを上げればシャッタースピードを速く出来るので手ぶれし辛く三脚いらずなのが利点なんですが, この場合ISOを上げると…

 

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  この通り, ノイズなのか分かりませんが変な柱が立って, とても撮れたものじゃなくなってしまいます.

 光源が近く, ISOが高い程このようになってしまいます.

  iOS7までのiPhoneでは, 露光を確保するためにISOを優先して上げようとする仕様だったようで, もっぱら夜撮や屋内撮影には不向きでした.

 現在でもオート撮影では同じ仕様のようです.

 ことスマホの場合, ISOを上げることによるノイズが顕著に感じられますので, どんなシーンでもせいぜいISO200程度でやめといた方が良いかもしれません.

 

 

光源が遠い(or少ない)とき

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  先程と同じような, ISO40, TV=1/20程度では光量が足りません.

 

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  この場合はまず一つ目はISOを上げる事です.

 この場合シャッタースピードは(ISO次第ですが)1/20~1/30程度で良くなるので, 手持ちでも撮影できます.

 被写体によってはノイズが目立つのでやはりISOは程々に.

 

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  もうひとつは, 低ISOのままシャッタースピードを遅くする方法です.

 この場合手持ちではブレブレになるので三脚を使うか, 手すりや壁などに固定して撮影することになります.

 因みに上2枚の写真(というかスクショですが), ISOやTVの値が異なってますがEV値が4.2で同じなのが分かりますね?

 ビューファインダからの景色も同じような明るさであることが確認できます.

 

  因みにフラッシュ撮影は対象が遠くにある程意味が無い上, 状況によっては周りに迷惑をかけるので気をつけましょう.

 

  ソースとかは無いんですが, 手持ちで撮影できるシャッタースピードはせいぜい1/20~1/30Sec程度だと思います.

 AV=2.2, TV=1/20でEV4.2撮影すると仮定すると, 必要なISOは計算上ISO530程度になります, ISO500, 600のどちらかを選択することになるでしょう.

 

 

  まず昼間の撮影からやるべきなのに夜撮とか, 今考えると何やってんだって話ですよねw

  とはいえ, ISOとシャッタースピード, F値の関係は知っておいて損はありません.

 知った上で撮影すればそれだけ自分が望んだように撮る近道になります.

 ホントはホワイトバランスなども考えないといけないんですけどね.