もう一人のY君

iPhoneアプリのレビューやアップデートレビューなどを書いています. たまに数学の記事も書きます.

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【iPhoneショートカット】ウィジェットの使い勝手を踏まえた使い方(2)

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 先日, 「メニューから選択」アクションを用いてアプリの起動やWebサイトへのリンクをまとめる手法を説明しました.

 今回は

 

「辞書」にあるキーを選んで, その組である値を取得する

 

というテクニックを基礎に, ショートカットのウィジェット整理をもっと簡単に, 自由に変更できるよう考えてみました.

 

 既知の辞書であればどんなキーがあるかは当然知っているわけですが, それがはっきりしない, あるいは数が多い場合はリスト表示して選択させたいものです.

 

 

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※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.

 レビュー時のバージョン : v4.0.1

 

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 ショートカットはこれまで既存のアプリに縛られていたのを解放してくれましたが, どうしても数が多くなるとショートカット自身からの起動もですがウィジェットについても同様で一つ一つが目立ちにくくなってしまいます.

 

 数を減らせばわかりやすくなりますがその他はショートカットから, あるいはショートカットアイコンからになってしまい, 手数が増えてしまいます.

 

 もし妥協して手数を許すならば, それでもできる限り使いやすい手段であってほしいと考えるのは自然なことです.

 

 今回はそれを辞書アクションで作ってみます.

 

 

フロー

 構成自体は対して難しくありませんから今回はフローだけ紹介します.

 

 

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 まず最初に「辞書」アクションを配置し, 値の種類を「テキスト」にして

 

  • キー : 選択時のラベルとなるのでわかりやすい文字にします
  • 値 : WebページならばURL、アプリならURLスキームを記入します

 

とします.

 

 

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 続いて「リストから選択」を追加し, 「リスト」の部分を辞書の「キー」にしたい…のですが, デフォルトではこのままだと選択した辞書の値を拾ってしまいます.

 

 

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 そこで対象を変更する必要があります.

 一度「辞書」となっているリストの部分をタップし, 「入手」の項目をタップします.

 デフォルトで「辞書」となっているはずなのでこれを「キー」にします.

 これで辞書から「リストを選択」で拾われるのは「キー」の方になります.

 

 

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 フローに戻ります.

 上の操作で「リストから選択」で辞書から一つキーを選択したので, これを今回はkeyと名付けた変数に設定しました.

 続いてこのキーに対応する値を「辞書の値を取得」で取得し, これを今回はvalueと名付けた変数に設定しました.

 

 「リストから選択」で値の方を取得できているのでそこからキーを取得できればいいのに…と思ったのですが, そもそも異なるキーで値が同じ, 数学で言うところの「全射でない」可能性があるので仕方ないですね.

 

 ともかくこれで,「キー」を選んで「キーに対応する値」を取る操作が行われました.

 

 

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 後は個々人の好みでURLやURLを開きます.

 前回の「メニューから選択」で一つ一つアプリの起動やURLを開くアクションを配置していた分の手間を格段に省くこととなります.

 実際今回は8アクション, アラートを除けば7アクションです.

 

 

起動

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 あとは「リストから選択」に従って起動したいコンテンツを開くのみです.

 

 

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 項目を一定数を超えると検索フォームがついてスクロールできるようになるため, 片手操作を踏まえて重要であったり頻繁に利用するコンテンツを敢えて上段から外す手もあります.

 

 

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 これならウィジェットから開いても間でショートカットを起動することもありません.

 

 

 仕組みとしてはフォルダーと大して変わりません.

 この方法だと「Appを開く」が使えない(使えないことはないですがめんどくさい)ためアプリの起動にURLスキームが必要となる点です.

 

 個々のショートカット自体を起動するURLスキーム

 

shortcuts://x-callback-url/run-shortcut?name=ショートカット名

 

を利用すれば対応できるにはできますけどね("ショートカット名"の部分はURLエンコードが必要).