こんにちは, @the_theorierです.
今回はしょーもない雑記です, 誤解や勘違いが多々ある可能性があるので真に受けず適当に流してください, Twitterでチマチマ書くのが面倒になったのでこちらで整理するだけです.
特別委員会に安倍首相が出席せずにテレビ番組に出演した件
件のタグ付きでTwitterをはじめ身内からも批判に晒されてる件ですが, 無知なりに調べた, 推測や感情論以外のものをサラッと整理しておきます.
まず大前提として, 憲法第四章は「国会」について書かれたものであり, その中の63条で「閣僚(国務大臣)の議院出席の権利と義務」について触れています.
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。
憲法第四章 第63条 - 日本国憲法 -
ここで本件である特別法も, 上記の「議院」に含まれるようです.
これらを基に国会法が定められています, 今回触れるべき個所は国会法の第七章, 特に第71条と思われます.
委員会は、議長を経由して内閣総理大臣その他の国務大臣並びに内閣官房副長官、副大臣及び大臣政務官並びに政府特別補佐人の出席を求めることができる。
国会法第七章 第71条 - 国会法 -
国会法第71条では「~ことができる」ということで強制の意味は込められていませんが, 国会法を成り立たせる憲法63条により, 実質的には「委員会から出席を求められたら出席しなければならない」と言わざるを得ないと考えられます.
出席の要請はあったのか
そもそも出席の要請はあったのでしょうか.
上記で「出席しなければならない」としているのは, 飽くまでも「委員会から求められたら」の話です.
そうでなければ出席を強いる根拠は無いからです, もちろん道義的に…というか, それを重要と捉えているなら, 然るべき優先順位にするべきでしょう, それを以て批判することを自分は否定しません.
簡単にではありますが調べたんですが, 8月以降では以下の山本太郎氏による発言しかありませんでした.
上記の記事の文末を以下に引用します.
鴻池祥肇委員長に「なるべく(安倍首相が)出席できるよう、お取りはからいをお願いします」と訴えていた。
つまりこの時点では「委員会による出席要請」は無かったと考えられます.
因みに同月25日には安倍首相は出席していたようです, 同月で委員会に出席したのはこの25日のほか, 4日と21日のみのようです.
また, 肝心の9月4日の審議の日程はどうやら前日の3日に告知されたと思われます.
そしてそれ以降, 出席しないことに反発や批判をする…といった発言や記事, また委員会として出席を求めた報道は見当たりませんでした(もちろん自分の調査不足の可能性はあります).
結局のところ, 「委員会による出席の要請があった」事を裏付ける情報が見当たらないのです, 件のテレビ番組の放送があるまでは.
4日になってから民主党が「毎日でも安倍総理大臣が出席して審議するように求めているにもかかわらず」と主張していますが, それは「委員会として」なのか「民主党として」なのかは分かりません.
個人的に混乱するんですが, 国会法では明確に「委員会は~出席を求めることができる」と, きちんと主語が書かれていますが憲法にはそれがありません.
「答弁又は説明のため出席を求」めるのは誰なのか, 誰までなのか, それが明確でないのです.
〆
言うまでも無いことですが, 重要な審議だと考えているならばそれに積極的に出席する意思を示すのが建設的であることは間違いありません.
首相も自ら「再来週前半に採決したい」と言ってるとか言ってないとかですから, "希望を叶えるなら"滞りなく進めるよう行動するものでないと矛盾する気もします(これらの発言を以て安保法案に賛成とか反対とか言うつもりはありません).
番組放送前にいくらでも委員会の出席を求める機会, そして根本的に「委員会の日程があるので番組出演を控える」よう求めることは出来なかったのでしょうか?
出演してからあれこれ言っても, もう覆せません.
まぁ, まだ僕が知らない事情があるのかもしれません, 間違っている明確な根拠があれば自分の判断次第でそれに同意します.
先日もTwitterでつぶやきましたが, 無知は罪…と良く言われますが厳密には違うと思います.
無知に無関心なのは罪
だと考えています.
その時点で無知であるのは仕方ありません, だからこそ我々は知るのであり, それによって無知からだんだんと離れていくのだと思います.
はじめから何でも知ってるなんて神様でもない限りいません, 誰もが初めは知らなかったのです.
だから無知を恥じることはありません, 恥じるべきは無知に無関心であること, それにも関わらず大言を吐くことです.
とは言っても人は往々にして無知, 或いは不十分なまま口に出してしまうものです, 自分もそうです.
むずかしいとは分かっていても, せめて「記事のタイトルだめ見て論評する」ようなことは出来るだけ避けるよう, 日々気を付けている次第です.
忘れてましたが, 個人的に気になるのは, この騒動が「何か(都合の悪い)事を隠すために利用されている」んじゃないかということです.
杞憂なら別にそれで良いんですが, まぁ具体的に触れないので妄想と思っていただいて結構ですが以前にもそういうのがありましたからね.