Last modified:2017.04.18
僕が現在愛用しているカメラアプリ「645PRO Mk III」および「PureShot」のメニュー画面などの日本語訳解説です.
使ってみたいけどメニューが英語で良く分からない…という方の参考になれば幸いです.
以前geocitiesに書いていましたが旧サイト削除のためこちらに移転しています.
後者はフィルタ機能なし以外は同じアプリです.
どうしても目次は勿論, 内容が長くなってしまいますがご容赦ください.
最新バージョンについてはこちら.
公式マニュアル
645PRO Mk IIIに合わせたマニュアルが公式サイトから見る事ができます(アプリ内からも閲覧可能, 同じものです).
英語くらい読めるよ!って人は普通に読んでくださいね.
ウィジェットに対応
ver5.1よりウィジェットに対応し, 通知センターから各々の撮影モードで起動できるようになりました(645PRO Mk IIIもです).
…となるとパラメータ付きURLスキームなのかな…と思ったんですが, 例えば
jaggrpureshot://manual
jaggrpureshot://Manual
jaggrpureshot://MANUAL
…と試したんですがダメでした.
時間があるときに探します.
起動画面とちょっとしたTips
ここでは基本の使い方は省略します.
起動画面はこのようになっています.
横向き固定です.
右下のモードダイヤルで撮影モードを選びます.
MENUは左下にありますね.
モードダイヤルに応じてその左で操作できる項目が異なります.
またモードダイヤルをダブルタップして画像プレビューに移動します.
モードダイヤルのロック(v4.0.9~)
モードダイヤルを長押しすると, 再起動時にそのモードから起動します.
手動フォーカスとpeaking
画面を斜めにスワイプすることでフォーカスを調整できます.
また設定からpeaking(フォーカスの当たっている個所を目立たせる)も可能になります(ザラついているように見えますがこれがpeakingの機能です).
MENU画面
では本題に入ります.
各々から更に細かくあるのでこれから説明しましょう.
赤く塗られている項目はデフォルトの設定になります.
Viewfinder
Grid
ビューファインダに引かれるグリッド線の設定です.
- OFF (非表示)
- Rule of Thrds (3×3分割)
- Architectual (6×8分割)
- Golden Ratio (黄金比)
から選びます.
Grid visivirity
グリッド線の太さを設定します.
- Standard (標準)
- Bold (太め)
から選びます.
Artificial horizon (v4.10~)
水準器のデザインを変更します.
- Standard (ビューファインダの中心に円)
- Large (ビューファインダ一杯に水準線を表示)
から選びます.
Live Film Mode preview
フィルムモードの表示非表示を変更します.
- ON
- OFF
から選びます.
Histogram
ヒストグラムの表示, 種類を変更します.
- None (非表示)
- Y-only(total luminance) (輝度のみ)
- RGB
- Y-RGB (輝度とRGBを一緒にしたもの)
- Exploded Y-RGB (輝度とRGBを分けて表示)
から選びます.
Manual focus peaking
メニュー解説前に書いた, 斜めにスワイプしてフォーカスをする際に, 「ピントが合っている個所を目立たせる」機能です.
ピントが合うとその部分の輪郭が露骨にザラザラした見た目になります.
あくまでもビューファインダ上のものであり, 撮影した画像に影響するものではありません.
- High (強め)
- Low (弱め)
- disabled (無効)
から選びます.
Manual focus zoom
マニュアルフォーカス時の(デジタル)ズームの設定です.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
Exposure peaking
こちらは露光オーバーになった場合, その箇所を目立たせる機能です.
- Highlights (明るすぎる部分)
- Shadows (暗るぎる部分)
- Highlights + Shadows (上記2つの両方)
- Disabled (無効)
から選びます.
画像はShaowの場合です.
暗すぎる部分が黄色のノイズとして表示されているのが分かります.
Digital zoom
こちらはマニュアル操作以外でのデジタルズームの設定です.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
Saving
Images to save
画像の保存処理のタイミングを設定します.
- Film Mode only (フィルムモード時のみ)
- Unprocessed only (非プロセス時のみ)
- Film Mode + Unprocessed (上記両方)
から選びます.
Film Mode image qulity
フィルムモード時での画像処理における画質設定です.
- Hi-Quality JPEG
- MAX-Quality JPEG
- TIFF
から選びます.
Unprocessed image qulity
こちらは非プロセス時での画像処理における画質設定です.
- Hi-Quality JPEG
- MAX-Quality JPEG
- dRAW TIFF
から選びます.
Save unprocessed image to:
未処理中の画像の保存先です.
- App folder (iTunes File Share) (アプリ内フォルダに保存します)
- Camera Roll (カメラロールに保存します)
から選びます.
カメラロールを選択すると, 保存にかかる時間がやや長くなります.
Crop unprocessed images:
これから処理する画像をクロップするかどうかを設定します.
- ON
- OFF
から選びます.
Lossless LZW compression for TIFFs
TIFF画像をLZW圧縮するかどうかを設定します.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
Film Mode grain (v4.10~)
例えば夜撮でISOを上げると手持ちでも撮影出来る程シャッタースピードの代わりに露光を稼ぐことができますが, その代わりにノイズが目立つようになります.
- ON (高ISOを許可)
- OFF
から選びます.
Shutter release
Self Timer delay
セルフタイマーの時間設定を行います.
- 1 second
- 2 seconds
- 5 seconds
- 10 seconds
- 15 seconds
- 20 seconds
- 30 seconds
- 45 seconds
- 60 seconds
から選びます.
Shutter fires
シャッターリリース時の撮影枚数の設定です.
- Single shot (1枚)
- 3-shot burst (3枚バースト)
- Bracket (ブラケット撮影)
から選びます.
Bracketは露光補正を行わない状態と, 設定したバイアスでそれぞれ明るく, 暗くした計3枚を連続して撮影します.
露光調節が難しい場合, ブラケット撮影で3枚撮影して良いものを選ぶと良いです.
なおそれぞれを選択するとビューファインダにあるシャッターボタン右下のインジケータ表示が変化します.
Bracket mode bias
上記"Shutter bias"でBracketを選択した場合の露光補正のバイアスを設定します.
- 1 EV
- 11/3 EV
- 12/3 EV
- 2 EV
- 21/3 EV
- 22/3 EV
- 3 EV
から選びます.
例えば1 EVを設定していると, 0 EV, +1 EV, -1 EV の3種類を連続撮影します.
Release shutte after AF/AE-L
AF/AEロック後のシャッターボタンの挙動を設定します.
この設定はシャッターボタン長押し時に対応する機能です.
- Lift, then tap (シャッターボタンから一旦手を離してからタップしてシャッターが下ります, 長押し後に離すだけでは何も起こりません)
- Lift only (シャッターボタンから手を離すとシャッターが下りる)
から選びます.
Shutter release button AF/AE-L
シャッターボタンを長押しした時の, AF, AEロックの挙動を設定します.
- ON (シャッターボタン長押しでロック, 撮影後ロック解除)
- OFF (シャッターボタン長押しではロックされません, 各々のAF, AEボタンをタップしてロックします)
- ON-LOCK (シャッターボタン長押しでロック, 撮影後もロックされたまま)
から選びます.
Hardware shutter release
ボリュームシャッター(ボリュームボタンを押して撮影)の設定です.
- ON
- OFF
から選びます.
Focus & exposure
White balance
ホワイトバランスの設定です.
- AWB (オート)
- Daylight(~5200K) (日光直下)
- Shade(~7000K) (日陰)
- Cloudy(~6000K) (曇り)
- Tungsten(~3200K) (タングステン灯)
- Flourescent(~4000K) (蛍光灯)
- Custom
から選びます.
Set custom white balance
上記"White balance"でCustomを選択した場合は, こちらで設定したホワイトバランスに従います.
右のスライダを調整して, 好みのホワイトバランスにします.
AE low light
長時間露光の設定です.
AE Night Mode
夜撮モードの設定です.
- ON
- OFF
から選びます.
AE Night Mode shutter released (if supported)
夜撮モードでの下限シャッタースピードの設定です.
- 1 sec
- 1/2 sec
- 1/4 sec
- 1/8 sec
から選びます.
High ISO support (if suppored)
夜撮における高ISOの設定です.
- ON
- OFF
から選びます.
デジカメでは, 隣接するピクセルをひとまとめにして, 各サブピクセルを平均してそのピクセル値にして均す, 「(ピクセル)ビギニング」という技術があるそうです.
これによって暗所での露骨な劣化を防ぎ, 暗所でも更に速いシャッタースピードで撮影できるメリットがあります.
もちろんデメリットもあり, 例えばピクセル数が元よりも小さくなったり, また被写体によっては逆に粗くなってしまうことがあります.
従って通常は, ビギニングの欠点を補えないレベルならば諦めて明るいレンズを使用したり, 三脚などを使用して長時間露光撮影する方が遥かにメリットがあります.
Session-to-session flash persistence
デフォルト(無効)だと, アプリを起動中に
- 別アプリへ移動する
- ホームボタンを押す
- デバイスをスリープする
- 電源を落とす
などを行うことで, それまで使用していたフラッシュをリセット(オフ)します.
これをEnabledにすることで, アプリは直前のフラッシュのオンオフを記憶し, 次回の起動でそれに従います.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
AE/semi-auto flash (v4.10~)
逆光で被写体が白く光ってしまうのを防ぐために, 敢えてフラッシュを焚く手法を「fill-flsh」と言うそうです.
- Fill flash (fill flash機能を使用する)
- Auto-expose (通常)
から選びます.
AF assist lamp
上記"Release shutter after AF/AE-L"がONの時に使えます.
長押しするとライトが点灯し, AFロックをサポートします.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
AF/AE-L persistence
下の画像にあるスポット測光ポインタが移動したときの, AF/AEロックの挙動を設定します(スポット測光モード有効時のみ).
タイトルに"AF/AE-L"とありますが実際はAEロックだけのようです.
- Unlock when point-of-interest is moved (ポインタを動かすとロック解除)
- Re-lock after point-of-interest is moved (ポインタを動かすたび, 停止した場所でロックし直します)
から選びます.
Tap-to-focus
フォーカスを表示, またはタップした時の挙動を設定します.
- Set focus point-of-interest (被写体が動くたび, フォーカスし直します)
- Set and lock focus (一度フォーカスした場所で自動ロック)
から選びます.
Autofocus bias (if supported)
フォーカスの対象範囲を設定します.
- Full-range (ビューファインダ全体)
- Close-up (接写)
- Distance (広角)
から選びます.
AE min. shutter speed (if supported)
下限シャッタースピードの設定です.
後述する手ぶれを設定している場合のみ効果があるようです.
- 1/15 sec
- 1/20 sec
- 1/25 sec
- 1/30 sec
から選びます.
Advanced expose infomation
露光値の表示設定です.
画面左下, シャッタースピードやISO表示の上に表示されます.
- OFF
- Ev100 (ISO100, fixed) (ISO100固定でのEV値)
- Dynamic Ev (responsive to ISO) (実際のISO値を反映したEV値)
- Luminance (cd/m2) (輝度)
- Illuminance (lux)
から選びます.
EV値とはシャッタースピードTV(sec), 絞り値AV, ISO感度の3要素を用いた露光値の指標です.
という計算式によって定義された値です.
Advanced
External hardware
各種外部ガジェットの設定です.
HiLO™ Lens support
外部レンズHiLO™ Lensに関する設定です.
- Disabled (無効)
- ←Sleep/Wake buttom orientation
- ↑90°orientation
から選びます.
snappgrip support
片手で撮影できるカメラグリップケース「snappgrip」を使用する際の設定です.
- Disable (無効)
- Enable (有効)
から選びます.
iblazr support (~v5.0)
コンパクトな外部LEDフラッシュ「iblazr(アイブレーザー)」を使用する際の光量の設定です.
- Disabled (無効)
- Fill-flash (最大光量)
- Auto-expose (自動調節)
から選びます.
※v5.0において, 互換性の問題でサポートを終了したため削除されました.
Nova support
外部LEDフラッシュ「Nova」を使用する際の光量設定です.
- Disabled (無効)
- FIll-flash (最大光量)
- Auto-expose (自動調節)
から選びます.
デベロッパーによる公式カメラアプリもあります.
こちらは公式サイト.
こちらのブログさんがレビューされています.
Nova preset
上記"Nova"ではWarm(暖色)とCool brightness(寒色)に対応するLEDライトが交互に配置されており, それらを制御することで全体の色温度を調節できます.
これらをカスタムできるCustomと, アプリ側で用意されたプリセットがあり, この645PRO Mk III, PureshotでサポートしているのはCustomを除く下の4種類になり, この項目で切り替えます.
- Bright (標準)
- Warm (暖色)
- Neutral (中間)
- Gentle (寒色)
GRIP&SHOOT support (v4.13~)
Blutoothを利用してシャッターを切ったりズームイン・アウトが可能なガンタイプのガジェットです.
グリップに3種のボタンがあり, デバイス接続部は雲台として分離できるため, 三脚に設置してグリップ側でリモート撮影できます.
一部ゲームアプリもサポートしているようです.
こちらもデベロッパーアプリがあります.
- Disabled (無効)
- Enabled (有効)
から選びます.
Image flip for DSLR lens mount
一部の一眼レンズマウントを使用した場合に生じる画像反転に対応するための設定です.
- ON
- OFF
から選びます.
Artist & copyright
ユーザーネームやCopyright, License, IPTC(写真をIPTCファイルにする際の設定)の編集が行えます.
Mode Dial
モードダイアルの設定です.
- Standard dial (標準, ダイアルをスワイプして回して切り替えます)
- Tap for carousel (タップすると下画像のようにモードがCover Flowのように表示されるのでここから選択)
Anti-shake notification
手ブレの設定です.
ブレている間は下画像のようにビューファインダ左に手のアイコンが表示されます.
アイコンが消えたら手ブレが無くなったサインになります.
- ON
- OFF
から選びます.
Anti-shake action
上記の"Anti-shake notification"がONの場合に有効な, 手ブレの挙動についての設定です.
- On-screen warning only (通知表示のみ)
- Warm and delay shutter release until stable (通知表示に加え, シャッターボタンを押し続けてその間に手ブレが収まると自動的にシャッターが下りる)
から選びます.
被写体の動きが速い場合は前者にしないとちっとも撮れないことになります, 必要に応じて設定を変えた方が良いです.
Anti-shake sensitivity
手ブレの感度を設定します.
- Low
- Normal
- High
から選びます.
こちらも被写体次第では感度を下げた方が良いかもしれません.
Rotation lock
操作画面でのディスプレイ回転の設定です.
- OFF (通常と同じで, コントロールセンターなどの"画面の向き"の設定に依存します)
- Standard (コントロールセンターの"画面の向き"に関係なく, デバイスの画面向かって左に倒した横画面で固定されます, この時点で上下逆なら, 傾けるまでその状態を維持します)
- Rotated 180° (Standardの逆向きで固定されます)
から選びます.
System standby (v4.03~)
iOSデバイス側の設定アプリにある画面の"自動ロック"を"しない"以外にしている場合, ここをEnabledにすることで本アプリに限り自動ロックを無効にできます.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
ようはここでEnabledにすると, 自動ロックの設定に関係なく, アプリを使用中は自動ロックされないままにできます.
Audio feedback for controls
シャッター音を除く, 操作音の設定です.
- ON
- OFF
から選びます.
Location data display
位置情報をビューファインダに表示するかどうかを切り替えます.
- Enabled (有効)
- Disabled (無効)
から選びます.
当然ですが設定アプリからこのアプリの位置情報を許可していなければ, Enabledにしても表示されません(位置情報の矢印マークだけ表示されます).
Location tagging of photographs
写真に位置情報を記録するかどうかを設定します.
- ON
- OFF
から選びます.
ようはこのアプリの位置情報をオンにしていても, ここをONにしなければ位置情報は記録されません.
Input buffer format
色空間の設定です.
- RGB
- Y'CbCr
から選びます.
Reset All settings to defaults
メニューにあるすべての設定をデフォルトに戻します.
〆
この通り, このアプリは非常に細かく設定できます.
自分の好みに合わせて使いやすく変更しましょう.