そろそろ計測をはじめて1年…に見えますがまだまだ2ヶ月くらいあるんですね…
前回から150日経ちました
本当は200日目も書くつもりだったんですが, 気が付いたら3週間くらい経ってて, 「まぁあんまり細かくやっても仕方ないか…」ということですっ飛ばして300日目です.
150日目は2月半ばの頃, まだまだ寒い時期でしたのでその影響も多少垣間見れました.
7月になって真夏日がかなり続いた今, 果たしてどうなっているでしょうか…
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
あれからcoconutBatteryも復活しましたね.
計測はいつも通りこのcoconutBattery, 計測時間はおおよそその日の20:30前後としています.
Battery Health
ちょうどうまいことに, 前回の150日目, 2月半ば辺りからBattery Healthが上昇しています.
ここ計測初頭の9月, 10月程ではないにしろ, それに近い値まで
赤い直線は購入時点でのバッテリー容量である1,810mAhです.
%で見てみると上の通り.
Apple Care+のバッテリー交換の基準である80%(2015年4月9日以降に購入した場合)には程遠いですね…
僕がこのiPhone6を購入したのは2014年9月末, 手にしたのが翌月初めだったのでおおよそ640日, 1年と9ヶ月程度経ってるんですが, 98%前後を未だ維持しています.
順調に劣化していくことを考えれば, 低気温による見た目の容量低下より, 高気温による見た目の容量増加が大きいと考えるべきでしょうか.
デバイスの温度と岐阜市の平均気温
こちらはcoconutBateryで計測したiPhone6の気温と, 気象庁の過去データを参考にした岐阜市の平均気温です.
データの整理をするまでは, この時期は使用中の発熱が露骨なので余り参考にならないかもなぁ…と思ってたんですが画像の通り, 思ったより綺麗な相関を見せています.
気象庁|過去の気象データ検索
過去の気象データ検索
すべてを比較する
前回と倍のスパンになったわけですが, 大ざっぱに評価すればやはり十分に相関があると認められそうです.
計測の仕方が甘いのは否めませんが.
統計数値で見る
以上の3つの指標を, 積算相関係数で見てみましょう.
積算相関係数 | |
---|---|
バッテリー容量-本体温度 | 0.34777 |
バッテリー容量-岐阜市の気温 | 0.38641 |
本体温度-岐阜市の気温 | 0.79050 |
数字で見ると, 上の推測は正しいとは言えないようです.
バッテリー容量については本体温度・気温に関して逆の推移をする日もありましたし, 全体を見て相関があるように見えても, 相関係数の定義上このような負の相関になると思われます.
一方本体温度と岐阜市の気温における正の相関は高いことがわかります.
〆
リチウムイオンバッテリーの特性などからその傾向を説明するサイトは結構ありますが, 実際にどうなのか…という記事がないので地道に試して300日を迎えました.
「理屈」の立場から言えば, 気温が高くなるほど終端電圧に達するまでに放電できる容量が増え, 気温が低いと100%を下回ってしまうからです.
寒い時期にバッテリーの減りが早いのも, 上のグラフから察せられますね(まぁ全体からすれば差は小さいですが^^;).
じゃあ温度を上げればいいか…と言えばそう都合よくは行かなくて, バッテリーは勿論各電子部品は熱に弱いですから, 高気温に晒すとそれだけ適温よりも劣化が早くなってしまいます.
因みに諸々の適温は25度前後ですね.