スマートフォンやパソコンを使う上で, 何らかの原因でバックアップを使って復元する場面が出てきます.
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アプリ管理はデバイス単体へ
昨年リリースされたiOS11以降, これまでミュージックや動画, Podcastなどを管理していたiTunesですがアプリ管理については各デバイスで行うようになり, それに伴ってiOS11以降のデバイスを管理するiTunesは原則的にアプリ管理機能のないバージョンとなりました.
これにより僕を含め, iTunesで管理したいユーザーは相当な不便を強いられます.
実際には企業向けとしてアプリ管理機能の付いたバージョンがリリースされていましたが,
- サポート対象外
- iTunes内での最新バージョンの通知なし
というデメリットがあります.
そして先日, (僕が滅多に経験していなかっただけですが)まだデメリットが存在することが分かりました.
復元を行った後
数日前リリースされたiOS11.3.1のアップデート中, ファームウェア更新が終わってデバイス内での処理が行われている最中, 運悪くバッテリーが急激に減って途中でバッテリー切れを起こしてしまい, 結果リンゴループに陥ってしまいました.
已む無くバックアップから復元することで事なきを得た…と思っていたのですが…
標準アプリ以外のすべてのアプリが読み込み中のままインストールが完了しない状態となってしまいました.
パソコンに繋いだまま待っても音沙汰なし, 再起動してもApple IDをサインインし直してもダメ.
再びパソコンに繋ぎ直してダウンロードし直そうと思ってもどうやらダウンロード自体は終わっているようでiTunesの追加画面にある各項目は「削除」の表示.
アプリを削除して再インストールする方法は本当に最後の手段ですからできればやりたくない, 困ったものです.
あっさり解決
解決法は非常にシンプルなものでした.
3G, 4GでなくWi-Fiに接続することです.
接続した途端, あっさりとインストールが始まりました.
原因
上記から考えうるに, どうやらiOS11以降はiTunesによる復元においてデバイスがWi-Fiに接続していないとアプリはインストールされないようです.
iOS11以降アプリ管理がデバイスに委ねられる方針になったのが原因であるのは間違いないでしょう, なにせその方針の下アプリは基本的にデバイスからダウンロード, インストールしているわけですし, iTunes12.6.3ないしiTunes12.6.4で無ければそれらのアプリに相当するipaファイルはパソコン内に存在しないからです.
iTunesバックアップすることの意義
前述が正しければ納得ですが, これではパソコンを使ってバックアップすることはまだしも, 復元する際はWi-Fi環境下でなければ標準アプリ以外使えないまま…ということになります.
もちろん自宅などにWi-Fiが無くともコンビニや公共施設などにある無料のWi-Fiを利用すれば良いことではあります.
逆に言えばiTunesバックアップから復元し, 自宅にWi-Fi環境が無い場合はアプリのインストールを公衆Wi-Fiなどに頼ることが必須であるということです.
再インストールするまでは標準アプリしか使えません.
念の為ですが, iOS11以降であってもiTunes12.6.3ないし12.6.4であればアプリの同期自体は可能です.
復元時点で対象となったアプリに限り, 上記の問題が発生します, 実際この状態でデバイスにインストールされていない別のアプリを同期・インストールすることは可能であることを確認しています.
バックアップの対象はiCloudのそれより多い点ではiTunesバックアップにまだ分があるとはいえ, 何だか釈然としないですね…
自宅にWi-Fiの無い方はこの点を想定の上で利用しましょう.