記録をはじめて1年以上経ったので報告です.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.6
スポンサーリンク
2つのデータ
我々が通常知りうる「バッテリーの状態」は設定アプリから確認できる画像の値です.
この数字が「本来のバッテリー最大容量あたりの現在のバッテリー最大容量の割合」であろうことはまず間違いないと思います.
ということは同じ設定アプリから見ることのできる解析ログにある2つのバッテリー容量のデータから, 解析ログベースでのその日のバッテリー寿命がわかるはずです.
それが正しいかどうかは, 少なくとも上記の画面に表示されている数字と解析ログにある同じ(であろう)データである"battery.MaximumCapacityPercent"の値が一致しているはずです(ただし解析ログは前日のデータであることを考慮する必要があります).
ともかく, 出来た記録を見ていきましょう.
タップ・クリックして拡大
赤い線が設定アプリからも確認できるバッテリー寿命の値, そして青い線は解析ログにある「現在のバッテリー容量」と「もともとのバッテリー最大容量」から計算したバッテリー寿命の値です.
検証した結果, 解析ログにある"battery.MaximumCapacityPercent"の値と設定アプリから確認できるバッテリー寿命の(前日の)値が一致していると判断しました(ただし100を超える期間は除きます).
端末はiPhone8, 購入したのは2020年1月終盤ですが解析ログを取り始めたのが同年の6月1日であるため, それより前の記録が残念ながらありません.
こうして見ると, 概ね互いに近い値になっていますがある程度の誤差が確認できます.
特に冬期である1月前後はバッテリー容量から計算した値が著しく小さくなっているのがわかります.
これは本来のバッテリー寿命の計算にバッテリーの最大容量以外の要素が含まれていると推測できます.
またバッテリー寿命が(整数値で)1%下がるまでの日数もバラバラです.
数日で減るときもあれば現在の88%になってからは記事を執筆した6月10日の時点で55日経過している, そんな場合もあります.
2つのバッテリー寿命の差を取ってみると違いがよくわかります.
多くは2%前後の誤差に収まっていますが12月末あたりから2%を超える誤差が目立ちます.
つまり, 表示上のバッテリー寿命が例えば80%を超えていても, バッテリーの最大容量ベースで見ると80%を切っている可能性もあるわけです.
後者にどの程度の意味があるかはまだ不明ですけどね.
バッテリーは外気の影響などを受けるのが普通です.
また使い方によってバッテリーを高温状態にしていまうこともありえます.
バッテリーの最大容量がこれだけ乱高下するのは上記を含む様々な影響を受けた結果というわけですね, なのでそれをベースにした結果は基本的に単調減少にはなりません.
iOSのアップデートによる影響がどの程度見えるか…も気になっていたんですがそれよりも端末の温度, ひいては外気温の影響の方が大きいように思えます.
〆
バッテリー寿命の減少ペースは各々の端末の使い方によって大きく左右されるため, この画像の通りにお持ちのiPhoneなどのバッテリー寿命が減っていくとは限りません.
僕の場合はこのブログに絡んでショートカットを使う頻度が多いのでこの減少は平均に比べて大きい方だと思います.
ちゃんと評価するには1年ではどうしても短いです, ベンチマーク同様, 2年3年とデータを積み重ねていく予定です.