基本的に"疑惑"程度では簡単に信じない質ですが, 調べるうちに確信へと変わってしまいました.
これはもう意図的と考えたくもなりますよ.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
今朝, ポケモンGOのサポートアプリである「ポケモンGO マップ」の異常な数のURLスキーム収録, 及びそれによるモンスト利用における影響を指摘しました.
実際には1週間前である8月7日の記事でそれについて触れていたんですが, 当時は杞憂程度でした.
執筆時に頭に思い浮かべたのはあるフリマのまとめアプリだったんですが, その件はスルーして投稿しました.
しかしやはりどちらも印象的だったので少し調べることにしました.
ポケモンGO マップのデベロッパーがフリマアプリもリリースしている事実
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
もうピーンと来ました.
この見覚えのあるタイトル.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
そうです, 昨年5月に指摘したこのフリマアプリ(フリマまとめ)というアプリです.
こちらも
- 900を超える異常なURLスキームを所有
- 他のアプリと競合している
, まさに今回のポケモンGO マップと同じ状況です.
因みにこのアプリは既にApp Storeにありません.
当時のデベロッパであるImaggleにTwitterから指摘しましたが, 結局回答を得ることは出来ませんでした.
なおこのアプリについても, 今回と同様の現象を確認したというツイートが存在します.
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今回のフリマアプリのURLスキームはどうか
当然気になるのはこれです.
調べてみると案の定952個ものURLスキームが登録されているではありませんか!
1個あれば恩の字の状況でこの数は尋常ではありません.
そして更に案の定このアプリにもポケモンGO マップ同様, モンストに絡むURLスキームが含まれていました.
[Search]iPhone URLスキーム -The theoryの戯言iPhoneのURLスキームを検索して一覧表示できます. リクエストは内容に応じてお答えします.
モノ好きな方はこちらから見てみましょう.
(´-`).。oO(他のアプリの邪魔になる程の数だから正直載せたくなかった…)
因みにこのフリマアプリのリリース日は2016年8月2日, ポケモンGO マップは同月14日となっていますが, この2~3週間程, リリース日がズレるアプリを良く見かけます.
ポケモンGO マップについても僕が指摘した8月7日より前にiTunesからダウンロードしてデータベースに追加しているため, この発売日は明らかに間違っています.
この辺については他のアプリについてもちょくちょく見られるため, 今回の話からは逸れますがこれはこれでここ数週間気になっていることでもあります.
というわけで話は違いますが念の為ここにスクショを貼っておきます, 撮影日は2016年8月15日 16:50:35 です.
画像から, 発売日は2016年8月14日と読みとれます.
【御報告1】現在、マルチ掲示板からマルチに参加しようとするとモンストに遷移せず、別のアプリが起動してしまう現象が確認されておりますが、「ポケモンGO マップ - リアルタイムでポケモンを探そう!」という名前のアプリをインストールしていると起こる現象のようです。
— モンストマルチ掲示板2 (@monst_bbsmulti) 2016年8月9日
因みにモンストマルチ掲示板のTwitterアカウントがこの件についてTwitterで報告したのが8月9日の昼, 当然この事実に気付いたユーザーはそれよりも前, もうこの時点でポケモンGO マップのリリース日が14日というのは矛盾しているのです.
デベロッパの状況
話は戻って, デベロッパの存在, そして反応を見てみましょう.
App Storeの公式サイト
「Webサイト」と「サポート」の2種類がありますが, いづれもask.jpのアカウントページでした, コンテンツはほぼ皆無, 質問はわずか1件, これは存在しないようなものです.
Furima App (@furimap). Ask me anything on ASKfmSee questions and answers from Furima App (@furimap)
そもそも対応ページへ促すべきなのに公式に誘導せずask.jpというのは明らかにおかしいです, せめてTwitterやFacebookなら分かりますが…
いづれにしろこれでは真っ当なアクションはとれません.
たまたま似ているだけ?
…そう思ってました, しかしここでスクリーンショットを見てみましょう.
まずは現在存在するPokemon Go Mapがデベロッパのフリマまとめアプリ.
続いて古い方のフリマまとめアプリ(画像はImaggle公式サイトのもの).
なんということでしょう, 商品コンテンツが違うだけでUIそのままではありませんか(某ナレーション)
Imaggleの現在
ではここでフリマアプリ(フリマまとめ)のデベロッパーであったImaggleについて見てみました.
公式サイト
ImaggleImaggleはオシャレ好きな女性のための東京都内23区限定のフリーマーケットサービスです。
上で紹介したスクリーンショットもここにあります.
当然App Storeのダウンロードボタンのリンクはリンク切れを起こしています.
因みに公式サイトはhttps化, つまり常時SSL化された状態ですが, 古い証明であるSHA1を採用しているらしく, Chromeで閲覧するとhttpsの箇所が赤く, /が入った状態になります.
SHA1は2017年1月1日以降に有効期限が切れるらしいですが, このまま「放置」するんでしょうかね?
公式Twitter
最後のツイートは2014年9月18日, メンションを含めての同年10月1日以降約2年間ツイートは勿論リツイート等すら行っていません.
誰が関わっているか
当然ですが, 今App Storeに存在するこの2つのアプリについて, Immagleが関わっている保証はありません.
自治体や中小企業が, アプリ政策をた企業に依頼してリリースすることはよくあることなので, このアプリもその可能性はあります.
また(良くないことですが)他のアプリのキャラクター, UI, デザインを盗用, 或いは真似るケースもあり得ます.
ディスプレイレコーダーや無料ダウンロードの類では良くも悪くもよくあることですね.
なによりデベロッパー名が「Pokemon Go Map」なので何も分かったもんじゃありません.
発売元であるMEDIASTREAM US CORPORATIONも, 一体なんの企業なのか, 情報すら掴めませんでした.
〆
まとめると
- 2つのデベロッパーがUI, デザインがほぼ同じフリマアプリをリリースしている(旧版は削除済み)
- リリースしているアプリのURLスキームの数はいづれも3桁という通常ではありえない数, かつ他アプリと競合しておりそちらの起動を妨げる可能性がある
- デベロッパーの実態が掴めない(対応サイトがない, あっても活動している節がない)
という, 怪しさしかない状況ということですね.
いづれにしろ, このデベロッパーはURLスキームを悪用していると見做して間違いないでしょう.
決めつけはなるべく避けたいところですが, 調べれば調べる程疑惑が少しずつ確信に変わっていきました.
少なくとも何故こんな膨大な数のURLスキームを登録したのか, それくらいは説明してほしいものです.
何の因果かURLスキームを調べるのに時間を費やす時間が皆さんより多いためにたまたま気付いたことですが, 今後もこういったアプリが現れたら報告したいと思います.
追記
2016.08.21 16:00
今App StoreのデベロッパーWebサイト, 及びサポートリンクを確認したところ, 記事執筆時はask.jpのリンクだったのが上記Twitterリンクへと差し替えられていました.
アカウントは8月6日に作成, 最後のツイートは7日, わずか2日しか使用していません.
どういった事情があったんでしょうね…
追記2
少なくともバージョン1.4で改善されているのを確認しました.