もう一人のY君

主にiPhoneのショートカットアプリのレシピやTipsなどを書いています. たまに数学の記事も書きます.

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【iPhoneショートカット】アプリアイコンを作るにあたり知っておくこと【Twitter】

 

 イーロン・マスク氏によりTwitterがXに改名され、中身も少しずつ変わっています.

 

 それに伴い「アプリアイコンを変える」という誤解が再燃しているため改めて指摘することにします.

 

 作成にあたりApple標準の「ショートカット」アプリを使用します.

 

 

ショートカット

ショートカット

  • Apple
  • 仕事効率化
  • 無料

※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.

 レビュー時のiOSバージョン : iOS16.6

 

 

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元のアプリの代わりにはならない

 ショートカットを使って行う方法はあくまでも「ショートカット」です.

 元のアプリとは別物であり、アプリを変えたことにはなりません.

 

 まずは作り方を見てから説明します.

 

 

 

アプリアイコンの作り方

 ショートカットを開き、画面右上の+アイコンをタップして新規のレシピを作ります.

 画面上にある「アクションを追加」または画面下の「Appおよびアクションを検索」をタップします.

(前者はアクションが空のときのみ表示されます)

 

 

 「Appを開く」というアクションを追加し、灰色の「App」の部分をタップして開きたいアプリを選択します.

 

 

 編集画面上にあるレシピの名前の部分をタップし、「ホーム画面に追加」を選択します.

 「ホーム画面の名前とアイコン」の項目に入力した文字が、ホーム画面に追加された際のラベル名になります.

 その左のアイコンをタップするとアイコンをグリフから好きな写真などに変更できます.

 終わったら画面右上の「追加」をタップします.

 

 

 これで好きな画像を使ってアプリアイコンを作ることができました.

 

 

作ったアプリはどういう存在か

 レシピからわかるように、こうして作ったアイコンは

 

アプリを開くレシピを実行する

 

ものです.

 

 元のアプリを普段通り直接開くのと異なり、ショートカットで作ったレシピを介して開いています.

 

 したがって作ったアプリ自体は下のアプリとは別モノです.

 

 アイコンを作っても元のアプリが存在することからわかることでしょう.

 

 この違いを含め、元のアプリと異なる性質…デメリットがいくつか存在します.

 

 

アプリアイコンによるデメリットと注意点

バナーが表示される

 実行時に画像のようなバナーが表示されます.

 

 セキュリティに配慮したものであるため、Appleがよほどの方針転換を行わない限り消す方法は存在しません.

 

 過去にVoiceOverや数字アクションを使った「抜け道」は存在しましたが、それらはもれなくiOS16.2で使えなくなっています.

 

 

レシピや元のアプリの扱い

 作ったアプリはその仕組み上作成したレシピによって動きます.

 

 したがってアイコンを作るために作成したレシピはもちろん、それを管理するショートカットアプリ、そして元のアプリのすべてが削除されず存在し続けなければなりません.

 

 いずれか一つでも欠けると、作成したアイコンは機能しなくなります.

 

 元のアプリをホーム画面から隠したい場合はアイコンを長押しして「Appを削除」→「ホーム画面から取り除く」でAppライブラリに移動させることができます.

 

 

アイコンバッジと通知

 ショートカットで作成したアイコンにバッジや通知の機能はありません.

 これらは元のアプリでのみ機能します.

 

 

アイコンに使う画像

 上では当たり前のようにTwitterの画像を入れましたが、TwitterがXのデザインにしたように希望の画像が手に入らない場合があります.

 実際には画像検索すれば見つかるものですけどね.

 

  アプリ側でアプリアイコンを変更できる仕様自体はありますが、

 

  • 開発者が用意したものでしか変更できない
  • そもそもサポートしているアプリがほとんどない

 

といった感じなのでないに等しいです.

 

 

レシピの使い回しはできない

 複数のアイコンを作る際にひとつのレシピでアプリを変えて「ホーム画面に追加」を繰り返す方がいますが、そうして作ったレシピはすべて「最後に編集したレシピ」になってしまいます.

 

 ひとつのアイコンにつきレシピはひとつでないといけません.

 

 

フォルダ管理

 ひとつふたつだったとしても、全体のレシピが多ければそのレシピがまだ必要なのか不要なのか分からなくなることがあります.

 そこでフォルダを作っておき、目的別に管理しておくとよいです.

 

 

 ショートカットアプリを開き、画面左上の「戻る」をタップし、ショートカットのトップページ右上にあるアイコンをタップします.

 

 

 フォルダ名とアイコン(グリフ)を選択し、右上の「追加」をタップすればショートカットのトップページにフォルダが追加されます.

 

 レシピをフォルダに移動させるにはレシピ一覧の画面で移動させたいレシピのアイコンを長押しして「移動」をタップするか、レシピの編集画面で画面上のレシピ名の部分をタップして「移動」をタップします.

 移動先のフォルダを選択すればそのフォルダにレシピが移動します.

 

 

アイコンだけ削除しても…

 不要になったり別に画像にしたいなどの理由でアイコンを消してもレシピは残っています.

 不要になった場合は忘れずにショートカットのレシピの方も削除しましょう.

 

 ちなみに単純にアプリを開くだけのレシピであればそのファイルサイズは27KB前後しかありません.

 追加したアイコンのファイルサイズも微々たるものなのでストレージの圧迫を気にする必要はありません.

 

 

 

 嘘も方便と思っているのかアクセス狙いかはわかりませんがSNSや動画サイトでは「アイコンを変える」という誤解で溢れています.

 実際に作ってみればそれが誤りであることは簡単にわかるはずなんですけどね.

 疑似であることを理解されている方がいる中、一部の大手メディアさんやインフルエンサーさんですらそんな有様でなんとも残念です.