今更ではありますが.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.7
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充電音が変わっているわけではない
iOS14のリリースと共に流行ったこのライフハック.
上の記事でも便宜上「変更する」としていますが実際には異なります.
まずはデフォルト(システム音)から見てみます.
ケーブルを使うなどして充電した際, システム内ではそれを検知し, これをトリガーとして充電音を鳴らします.
より細かく見ると, 人の感覚ではわかりにくいですがトリガーを受けて実際に通知音が鳴るまでに時間差が生じます.
これはその時点での端末の「忙しさ」によって時間の長さが変わります.
余裕のあるときは充電したとほぼ同時に鳴る場合もあれば, 何らかの要因で処理が遅れ, 明らかな時間を置いて鳴る場合もあります.
パソコンはもちろんスマートフォンは「マルチタスク」と言いますが, 実際にはある単位時間を区切り, その一つ一つで各処理を行うことで人の感覚で「同時に処理しているように見える」挙動をする, あるいは有限であるメモリをうまく管理してやりくりします.
同じことが「充電音の変更」, つまりオートメーションの場合でも言えます.
オートメーションも結局はアプリの起動や終了, 時刻, バッテリー残量といった, 予め容易されたトリガーをもとにアクションを動かします.
これについてもトリガーの立ち上がり(または立ち下がり)を見てからオートメーションの最初のアクションが働きますから, それまでにある程度の時間差が生じるのは避けられません.
同じトリガーで複数のアクションを行うとどうなるのか
充電音に限らず, 同じトリガーで複数のアクションを処理するとどうなるのか, 気なるところです.
まったく同じ, 通知のテキストだけ異なるオートメーションを3つ作って試したのが上の画像です.
2つだけですが, 充電するたびに順番が異なることがわかります.
ただし, 各々の中身は「マルチタスク」で処理しているようです.
例えば双方の通知の前に「待機」で例えばどちらも5秒待たせることで確認できます.
これは充電でのシステム音についても同様です.
したがって, 充電のシステム音が先に鳴ってからオートメーションの充電音が鳴るときもあれば…
オートメーションの充電音が先になってからシステム音が鳴る場合もあります.
消音モード解除時は避けられない
以上の話, とくにシステム音については消音モード時はそもそも鳴りませんから関係ない話です.
むしろ消音モードで充電のシステム音が鳴らない仕様だからこそ, オートメーションを使って充電音を変えた「ように見せる」ことができる…というのが正しい表現です.
そのため, 消音モードを解除すれば上の理屈によって順番の違いこそランダムですがどちらにしろシステム音も鳴ってしまうわけです.
なので根本的に仕様が変わらない限り, 覆すことはできません.
アクション内であれば一時的に音量を落とす手もあるんですが, システム音が鳴った後の話なので対応することもできません.
なかなかかゆいところに手が届かないですが仕方ないですね.