一部で話題のクリップボード対策, 折角やるならとことんやろうじゃないか…というレシピとオートメーションの合せ技です.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.0.1
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クリップボードを退避させる
クリップボードはコピーしたデータを管理できますが一つだけです.
そのためクリップボード履歴を管理するソフトやアプリなんかも存在するわけですが今回はいつものBearメモを利用します.
後述しますがBearは対象アプリ終了後に復帰させるために使用するため, 単純にクリップボードを空にしてからアプリを開くだけなら不要です.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レシピ
ではレシピを紹介しましょう.
今回は目的次第でオートメーションも使用します.
クリップボードを退避させて空にしてからアプリ起動するレシピ
まずBearへのアクセスおよび対象アプリ自身の起動をシームレスにするため, 全体を「視差効果を減らす」アクションで切り替えます.
その中でクリップボードを取得し, Bearの指定メモに書き込んでから, 空っぽの「テキスト」アクションをクリップボードにコピーすることで事実上クリップボードを削除します.
但し, 空の状態でBearに書き込めない事情があるため, クリップボードが空の場合は便宜的に"NaN"を書き込みことにしました.
そして開きたいアプリを開きます.
したがって, 単純にクリップボードを空にして起動したいだけならこのBearに書き込み操作, そして次に紹介するオートメーションは必要ありません.
Bearの「メモの拡張子」
Bearメモは, 作成したメモごとにID(拡張子)が生成され, これを指定することでショートカット内で読み書きが可能です.
拡張子を取得するには, Bearで対象のメモを新規作成ないし開き, 画面右上にある三点アイコンをタップして「リンクをメモにコピー」を選択します.
これでクリップボードに対象メモのコールバックURLがコピーされているので, 例えばその場で貼り付けると画像右のようになっているので, このうち~open-note?id=より後ろの部分がそのメモのID、つまりショートカット上で言う「メモの拡張子」になります.
ショートカット上で指定メモの読み書きを行う場合必ず必要となるので注意してください.
退避させたクリップボードを復帰させるオートメーション
クリップボードをBearに退避させた場合, アプリ終了に伴いそれを改めてクリップボードにコピーする必要があります.
「アプリを終了」というトリガは現時点でオートメーションしかありませんのでこちらはレシピでなくオートメーションで行います.
トリガは先程のレシピで起動させたかったアプリと同じものを選び, 「閉じられたとき」にのみチェックを入れます.
「行う」の中身は画像のようになります.
先程と同じく, 基本的には動作をシームレスにするために「視差効果を減らす」を切り替えるテクニックを使用します.
その中で先ほどと同じBearメモの中身を読み込み, 「テキストを分割」で改行で分割してから「リストから項目を取得」で最後の項目を取得します.
これはBearの書き込みアクションがデフォルトで「追加」になっているからです.
なので「Bearメモに追加」アクションの「モード」を「先頭に追加」にした場合は, 「リストから項目を取得」で取り出すのは「最初の項目」である必要があります.
というわけでこれをクリップボードにコピーします, 但し項目が"NaN"だった場合は先程の理由でクリップボードが空だった時ですから, この場合は何もしません.
最後のSpringBoardは下のリンクにある, ホーム画面にシームレスに戻るレシピです.
ダウンロードしたら「ショートカットを実行」でこれを選択するだけです.
〆
紹介したレシピはTwitterの起動だけでしたが, 「メニューから選択」などで複数のアプリの起動をサポートし, オートメーション側の「いつ」にある「App」の対象にそれらのアプリすべてにチェックを入れれば対象のアプリすべてで同じクリップボード退避・復帰が行えるようになります.
シームレスな処理を心がけていますがそれでもショートカットとBearアプリを行ったり来たりするので正直見た目はよくありません.
とはいえ不可能ではない…ということで.