便利なようで若干不便なオートメーションをもう少し便利にします.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
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集中モードを使う
オートメーションの通常のトリガに時間はありますが、あらかじめ指定するため固定です.
もっと細かく、1時間おきとか30分おき…で作りたいならひとつひとつ追加しなければなりません.
そこで集中モードの力を借ります.
具体的には集中モードを時間のトリガとして代用します.
まず設定アプリを開き、「集中モード」の右上の+アイコンをタップします.
複数端末で同期している場合、集中モードの変化が他の端末には影響を与えるため、それでは困る…という場合は「デバイス間で共有」をオフにしてください.
「カスタム」を選び、名前と色、グリフを選んで「次へ」と進みます.
これで専用の集中モードが出来ました.
トリガとして使うだけの集中モードなので通知などの設定は特に弄る必要はありません.
今回は「スケジュールを設定」の項にある「スケジュールを追加」を選択します.
時刻、場所、アプリの3種類選べるので今回は「時刻」を選び、開始と終了の時刻を弄ります.
再び言いますが今回の集中モードはトリガとしての使い方しかしないので、基本的にはオンになったらすぐにオフにします.
なので例えば9:00に立ち上がらせたい場合はその1分後の9:01を終了時刻にします.
曜日はオートメーションの方で弄れるのでデフォルトのままで大丈夫です.
こうして必要な分だけスケジュールを追加していきます.
画像の場合だと6時から21時までの定時にオンになり、各々の1分後にオフになります.
後で然るべき処理するので、例えば9:00~9:01と9:01~9:02…のように見かけは繋がっていても問題ありません.
追加するのは大変ですがオートメーションで組むより遥かに楽な作業です.
オートメーションとレシピを組む
続いてオートメーションやレシピの例を組んでみます.
ショートカットアプリを開き、「オートメーション」タブから先程作った集中モードを選択します.
「オンになったとき」にのみチェックが入った状態であることを確かめ、「すぐに実行」にチェック、「実行時に通知」がオフの状態で「次へ」をタップ、次のページに出てくる「新規の空のオートメーション」をタップしてオートメーションの編集画面に移動します.
…と、ここで一旦レシピとしてオートメーションの中身を組んでおきます.
サンプルとして挙げたのは時報を通知する簡単なレシピです.
if文の条件に「現在の日付」を入力し、この変数をタップして「日付フォーマット」を「カスタム」に、その下に出てくる入力欄をmだけにして上書きします.
ifの条件下で現在の時刻が0分なら通知させてあげれば完了です.
オートメーションの編集画面に戻ります.
集中モードが立ち上がると専用の通知が「通知」アクションを被ってしまうので、最初に「待機」アクションで少しだけ待ちます.
その後「ショートカットを実行」アクションで先程作ったようなレシピを実行します.
編集画面で直接組むと後で確認や編集をするのが大変なので、個別にレシピを組んで適当なフォルダに入れておくと便利です.
必要な処理がすべて終わったら最後に専用の集中モードをオフにします.
(その前に待機しているのは、今回通知ひとつのため集中モードオフで再び被ってしまうのを防ぐためです)
わざわざやらずとも1分後にはオフになる予定です.
しかし実際には時間帯や状況によって他の集中モードがオンになっていた可能性があります.
ちなみに任意の集中モードは、他の集中モードがオンの状態で手動以外でオンにすることはできないようです.
なので別の集中モードがオンの状態でレシピやオートメーション、集中モードのスケジュール設定は反映されません.
そのため意図してオンにした集中モードは不要となったタイミングで必ずオフにしておくと後で困る可能性が低くなります.
例えばこれは一例です.
自分は普段21時から翌日6時までおやすみモードをオンにするスケジュールにしてあります.
なのでそれ以外の時刻は1分後のスケジュールによるオフに任せればいいですが、この時間帯は必ずオフにしないと面倒なことになります.
そこで「日付」から現在の日付の時間の部分だけ取り出し、ifステートメントで
- 21以上
- 6未満
のいづれかを満たす場合はおやすみモードをオフにします.
日付をまたぐので21から6の範囲…はできないので画像のように複数のフィルタにするか、iOS17以下ではその仕様ではないので入れ子にする必要があります.
これで毎時0分を過ぎると時報として通知してくれます.
〆
普通にオートメーションを組むと6時から19時だけで14個も組まなければなりません.
ひとつひとつ作って中身もそれに応じてレシピを…となるととてつもない労力です.
集中モードトリガの通知だけちょっと煩わしいですが総合的に見ればたかが知れています.
あらかじめスケジュール時刻は多めに追加しておき、必要な時を判断するのは先程のおやすみモードのようにオートメーション内で指定するとよいでしょう.
それでも1分単位…などとなるととんでもない量なので30分おきあたりがせいぜいでしょう、あまり多いと集中モードの通知もまた邪魔なので.