iOS15.1になって新しいアクションが追加されました.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS15.1
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「テキストを重ねて表示」
今回追加されたのは「テキストを重ねて表示」というアクションです.
似たアクションで「イメージを重ねて表示」がありました、イメージの上の他のイメージを重ねるアクションでしたが、このアクションでは代わりに好きな文字列をイメージの上に重ねます.
例えば適当に写真を一つ選んで…
選んだイメージの上に日付を重ねることにします.
「テキスト」と灰色になっている箇所に重ねたいテキストを入れます.
マジック変数の強制ではないため直接入れることが可能です.
必要に応じてフォントやフォントサイズ、カラー、回転などを指定します.
オプションの最後にある「サイズ設定」によって文字列の相対的な大きさと位置が変わるため注意しましょう.
位置
デフォルトでは「中央」になっている位置は、タップして他に変更できます.
「カスタム位置」にすることでx座標y座標を指定してそこから文字を重ねることができます.
原点は「イメージを重ねる」同様左上になります.
アウトラインテキスト
オプションにある「アウトラインテキスト」をオンにすると、境界線(縁取り)をつけることができます(イラストレーターなどで使われる意味での「アウトライン」ではありません).
線の幅とカラーを指定できます.
重ねる場所と同系色のテキストを入れたい場合、とくに壁紙を切り替えるオートメーションで活躍しそうです.
〆
これまでに同じことをしようと思ったらdataURLやhtmlなどを介して重ねる方法くらいでした.
そっちはそっちでメリットはあるのですが今回追加されたこのアクションのほうが汎用性があり、なにより簡単です.
例えばこのアクションには今の所イタリック体やボールド体(太字)などにするオプションがありません.
ボールド体はアウトラインテキストでカバーできますけどね、なのでこの辺はまだcss,html styleに分があります.
いずれにしろこれで壁紙のカスタムが更に便利になります.
追記:本アクションの複数かけについて
既に使っている壁紙レシピを作り変えて気になる点がありました.
画像上は過去に紹介した、html5を使ったもの.
画像下はテキストオーバーレイの部分をiOS15.1で登場した「テキストを重ねて表示」に差し替えたものです.
オーバーレイのテキスト開始位置のx座標は用意した壁紙(750×1334ピクセル)の上から800ピクセル辺りでほぼ共通です.
フォントの種類や大きさはともかく、後者については上部分がぼやけているのが確認できます.
重ねたテキストの最前列と最後列を切り出したものです、違いがよくわかりますね.
この天気予報のデータ取得は同じ繰り返しアクションで行い、「変数に追加」で共通の変数に代入したものです.
壁紙やテキスト生成はこれまでと同じなのでオーバーレイの処理に何らかの問題があると考えられます.
考えられる要因は「テキストを重ねて表示」アクションを多用するとボケるということです.
実際壁紙自体を比較するとやはりボケています.
つまり
「テキストを重ねて表示」アクションを複数重ねるのはオススメしない
ということです.
検証では見切れている日付の1箇所に加え、天気予報の8項目、合計9回(10-1=9)「テキストを重ねて表示」で上書きした画像を壁紙として設定しています.
機種にもよるでしょうが今回検証したiPhone8では5重目辺りからボケが気になってくる印象です.
あちこちにたくさん書く…というのは難しそうです.
配列データは1行目しか認識しないようなので、買い物メモなど複数行を書く場合は複数がけは避けられません.
そのためボケでも我慢するか、これまで同様html cssに頼るのが無難なようです.
まだ追加されたばかりなので、仕様なのかバグなのかは不明です.