ショートカットでテキストファイルををシームレスに行うためには, そのテキストファイルが指定できることが大前提です.
それぞれで機能が若干異なります.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.2
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テキストファイルを読み書きできる3つのアプリ
知る限りの範囲で, ショートカットを介してテキストファイルを指定してを読み書きできるのはApple公式のメモとファイル, そしてサードパーティ製のBearというメモアプリです.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
それぞれで同じ部分と異なる部分があります, 目的次第で使うべきアプリが分かれるため予め把握しておくと便利です.
書き込み
まずは書き込みからです.
メモ | ファイル | Bear | |
---|---|---|---|
ファイルの指定方法 |
テキスト本文 |
ファイルパス | 識別子 |
追加順の指定 | × | △※1 | ○ |
上書き | × | ○ | × |
オフライン | ○ | ○*2 | ○ |
レシピ内で完結 | ○ | ○ | ×*3 |
※1 … Tipsを参照
※2 … Dropboxは不可
※3 … 一旦Bearに移動して読み書きを行う
一つずつ見てみましょう.
メモ
「メモ」アプリの場合, まず「メモを検索」アクションを使って書き込みたいメモを指定します.
指定方法は上記の通り
- 本文
- フォルダ
- 作成日
- 最終更新日
- 名前
に該当するもの, あるいはこれらをフィルタとして一致するものとして指定させます.
本文先頭を特徴ある文字列にし, 制限を加えて1件取得にすることで指定するのが城跡の一つでしょうか.
具体的に指定する要素がない曖昧さが残る代わりにフィルタを用いる手法です.
このアクションが正しく実行されることで, この「メモを検索」によって指定メモが出力されています.
これに「メモを追加」アクションで追加したいテキストを指定することで, 「メモを検索」で指定したメモにテキストが追加されます.
テキストは自動的に末尾に追加され, 上書きの機能はありません.
またオフラインの状態でも書き込むことが可能です.
ファイル
続いて「ファイル」アプリです.
「ファイル」アプリの場合は2種類存在します.
まず「ファイルに追加」アクション予め保存されているテキストファイルのパスを指定し, その末項に追加するアクションです.
「サービス」でDropboxに変更することが可能ですが, オフラインには対応していません.
iCloud Driveの場合は「ファイル」アプリにアクセスしてみるとエラー表示になっていますが, そのまま書き込み, 読み込みが可能で, エラーというのは同期処理が出来ない状態であろうと思われます.
もう一つは「ファイルを保存」アクションです.
こちらはファイルパスを指定することも, アクション時に手動で選択することも可能です.
またファイルの上書きを選択することも可能になっています.
もし同名ファイルが存在し, かつ「ファイルが存在する場合は上書き」をオフにして実行すると, 画像のようにファイル名の後ろにバックナンバーが付いたファイルとして新規に書き込まれます.
オフライン時の挙動は上記と同じです.
Tips:先頭に追加
「ファイルを保存」や「ファイルに追加」アクションには対象のテキストを先頭に追加する機能は存在しません.
しかし「ファイルを保存」の上書きを機能を用いることで,
- 「ファイルを取得」で指定ファイルの中身を取得
- 「テキスト」アクションなどで先頭に追加したいテキストに1を繋げる
- 「ファイルを保存」で2を上書き保存
とすることで実質的に先頭にテキストを追加することが可能です.
Bear
3つ目のBearメモです.
Bearではメモに書き込むのに「Bearメモに追加」アクションを使います.
またメモの指定に, 追加時に決まる「識別子」という文字列を使用します.
メモを開いて右上の三点アイコンをタップし, 「リンクをメモにコピー」を選択すると, 該当メモのURLスキームがコピーされます.
その中身のうち"~open-note?id="より後ろの文字列がショートカット内で扱うBearの「識別子」になります.
入力の指定が無いため, 書き込みたいテキストは何らかの形で直前に出力として置いておく必要があります.
またサードパーティ製であるせいか, 読み書きのタイミングで必ず該当アプリが起動します.
オプションに「"ショートカット"に戻る」があるのはそのためです.
上書きは出来ませんが代わりに「先頭に追加」を選択することができます.
こちらもBear自体がオフラインで使用可能なためショートカット内でも同様にオフラインで完結します.
読み込み
続いて読み込みについて見ていきます.
メモ
「メモ」については先程書いた通りで「メモを検索」でファイルが指定された時点でその内容が出力されているため, それを必要に応じて編集加工して表示すればOKです.
ファイル
「ファイル」アプリにあるテキストファイルを読み込むには「ファイルを取得」アクションを使います.
「書類ピッカーを表示」をオフにすることでその下からファイルパスを指定できます.
書き込みと同じく, Dropboxはオフラインに対応していません.
Bear
最後はBearです.
Bearでテキストファイルを読み込むには「Bearメモの内容を取得」アクションを使います.
書き込みと同様, 「メモの識別子」を指定します.
タイトルは指定する必要なく, 識別子さえあればOKです.
書き込みと同様, 処理のたびにBearへ移動するのがネックです.
〆
読み込みについてはいずれも大きな違いはありませんが, 書き込みについてはどれも一長一短なところがあります.
目的次第で相性が分かれるので気をつけましょう,
特に
- テキストの上書きが可能なのは「ファイル」アプリのみ
- 「先頭に追加」できるのはBearと条件付きで「ファイル」アプリのみ
のようです.