何らかの文章をメモに追加するとき、どのメモに入れるべきか選んで決めるのが面倒なときがあります.
それをChatGPTに任せることを考えます.
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準備
まず仕分け先に使う専用のメモを作っておきます.
新規の状態であれば、あとで一つに絞りやすいようそのメモだけで使うタグだけ入れた状態にしておきます.
レシピ1
まず普通の場合です.
「リスト」アクションを追加し、先ほど作ったメモに使ったタグのうち、ハッシュを抜いた状態で追加しておきます.
さらに「入力を要求」で実際に追加する文章を入力させます.
「テキスト」アクションにプロンプトを書いていきます.
「入力を要求」の内容から、どのタグにすべきかをChatGPTに判断してもらいます.
具体的には、最初に追加した「リスト」アクションの内容のうち、ふさわしいものの先頭にハッシュタグを付ける…というものです.
元のリストにハッシュタグを入れたままにすると重複してしまいますからね(他にもやりようはあります).
この帳尻合わせさえできればいいのでハッシュタグである必要はないということですね.
ChatGPTなどの生成AIはたまにお節介なので、回答が無駄に長文だったり意図せずハッシュタグが付く場合があるので「目的以外の箇所にハッシュタグを絶対に使わないこと」と念押しすることも必要です.
タグを判別させたい内容とタグのリストも忘れずプロンプトとなる「テキスト」に入れておき、これに対して「Ask ChatGPT」で回答を取得します.
画像のプロンプトには無いですが、判断に迷ったときのタグとプロンプトを追加するのもいいですね.
"Ask ChatGPT"の結果は、思惑通りなら内容に合うタグ(のハッシュタグなし)の先頭にハッシュタグが付いたものが回答に書かれているはず.
なのでそのハッシュタグだけ「一致するテキスト」と正規表現で取り出します.
ハッシュタグ#は正規表現では特殊文字なのでバックスラッシュを付けて\#とする必要があります.
あとはそこから続く文字とマッチするために.*を付けます.
マッチしたハッシュタグは複数あるかもしれないので「リストから選択」でひとつ選ばせます.
これでハッシュタグをひとつに絞ったので、「メモを検索」でそのタグを含むメモを検索します.
折角のタグなのでタグでフィルタするべきなんですがショートカットのバグでエラーとなる可能性があるため、今回はやむなく「本文」で検索しています.
あとは折角なので「テキスト」アクションで追加時刻や余白、区切り線などを入れた状態で検索したメモに追加して終了です.
実行してみます.
今回は意図的に「アイデア」と入れたのでひとつに絞られました.
これでメモアプリからメモを選ぶことなく追加できました.
レシピ2
先のレシピでは問答無用で絞られたタグから選びます.
しかし状況によってはそれ以外から選びたいことがあるかもしれないのでそれを踏まえたレシピに改造してみます.
ChatGPTにタグを選ばせてハッシュタグ付きの行を取り出すところまでは先程と同じです.
今回は「テキスト」アクションを追加し、他からも選ぶ項目に加えて上記の「一致するテキスト」を並べたものを作ります.
これを「テキストを分割」で改行で分割し、「リストから選択」でひとつ選ばせ、それを例えば"selected"という変数に置きます.
この"selected"はChatGPTが絞ったタグの場合と「やっぱり他からも選ぶ」の2通りがありえます.
前者の場合はそのまま決定ですね.
「やっぱり他からも選ぶ」にした場合はif文を使い、最初のリストから選び直しにします.
但し元のリストにハッシュタグは付いていないので、「テキストを置き換え」で正規表現を使い、^に対してハッシュタグ#を置き換えます.
^は文頭を意味します.
これを「リストから選択」でひとつ選ばせ、"selected"で上書きします.
あとは「メモを検索」でこの"selected"を含むメモを検索し、先程と同じように整えたテキストをメモに追加します.
実行すると、先ほどと違いChatGPTが選んだタグに加え「やっぱり他からも選ぶ」が追加されます.
後者を選べば予め用意したすべてのタグから選び直せます.
〆
別発想として、打ち込んだ文章にふさわしいハッシュタグを入れて、それを追加した状態でSNSにアップ…なんてこともできそうですね.
いちいちハッシュタグを打ち込んだり選んだりする手間が省けます.