リリースして随分経ったので多くの方が既に知ってるでしょうけど.
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そもそもこれは何か
画面左上に表示されている, この記号です.
場合によってはLTEだったり3Gだったりするわけですが.
ここに表示される記号は, 国際電気通信連合(ITU)という団体がが定める無線通信システム, その規格の「世代」のことです.
スマートフォンで使われるモバイルデータ通信も当然これに含まれています.
規格には色んな種類, 技術で異なっており, それらをひとまとめにしたカテゴリーのような存在です.
例えばこれまで多くに使われてきた3G, つまり3世代の移動通信システムとして認められている規格はおおよそ7種類存在します.
4Gとして認められている規格は健在LTE-AdvancedとWiMax2の2つだけで, それ以外の3Gから発展させた規格は厳密には「3.5世代」, 或いは「3.9世代」として扱われています.
しかし4Gと認められていなくとも「4G」を銘打つケースがある辺り, 各キャリアは他社との差別化など様々な狙いがあるようです.
これを受けてか…は分かりませんが, ITUは「3Gを発展させた規格も4Gと表記して良い」という声明を2010年末に発表します.
結果, 前後で規格が変化していなくとも, 3Gの発展規格であれば4Gと表記できるようになったのです.
したがって4Gになったからといって通信規格が変わったとは限らないという断りが必要となりました.
結果的には三大キャリアはいずれも厳密な意味での4Gサービスを提供するに至ります.
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LTEにこだわったdocomo
一方docomoはそれまでLTEという名にこだわっていたようで, 他社が先を競って4G表記する中LTE表記を変えませんでした.
しかし先日発表した新規格は「Premium 4G」とLTEを棄て4Gを取り, 先月のiOS10ではステータスバーの表記も4Gとしました.
その理由は定かではありませんが, 既に次世代の規格である5Gを目指して研究開発を進めている以上, いつまでも4Gを名乗らないままLTEにこだわってるわけにはいかなくなったんでしょうかね…(因みに5Gの研究開発は三大キャリアを含め多くの企業が既に開発を進めています)
変わったのは「ラベル」
いづれにしろ, 今回変わったのは言ってみれば「ラベル」だけです.
中身である通信規格自体は特に変わっていません(多分).
まぁ, 前述した新規格「Premium 4G」が今年6月に始まったばかりですので, これに対応した…と考えれば説明が付きそうです.
PREMIUM 4G(TM) 〜LTEは次のステージへ〜 | エリア | NTTドコモドコモでは、お客様にネットワークをより快適にご利用いただくために、LTE-Advanced技術を導入し、大容量化・高速化を実現する事で、速くて、快適に通信ができる「PREMIUM 4G(TM)」の世界についてご案内します。
因みにPremium 4GをサポートしているiPhoneは6s/6s plus以降のようです.
すべての恩恵にあずかれるのは7/7 plus以降のようですね.
これらがステータスバーの表記に関係なく恩恵を受けているとも考えられますし(6sシリーズが既に恩恵を受けているため), そうであれば尚更この表記はただ「繋がってるかどうか」を確認する指標でしかないことが分かります.
それより古い機種では「4Gと表記して良い」方の4Gということでしょうか.
〆
因みに通信量やストレージとは別ですよ.