端末に記録されて解析データを利用して, iPhoneやiPadなどのサイクル数やバッテリー寿命を計算します.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
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ダウンロードと使い方
英語版と日本語版があります(内部メッセージの言語が異なるだけで内容は同じです).
[英語版]
[日本語版]
使い方
設定アプリから「プライバシーとセキュリティ」を開き、「解析と改善」を開きます.
「解析データ」をタップすると色んなデータが並んでいますがそのうち
Analytics-20xx-~
という名前のファイルを選びます.
(画像で同じ日付のものが2つあるのはiPhoneとApple Watchのものです)
「解析および改善」のページ最上部の「iPhone解析を共有」がオフになっていると対象の解析データが作成されないため利用できません.
その場合は「iPhone解析を共有」をオンにして最低一日待つ必要があります.
前日の解析データがその日の午前9時過ぎに追加されます.
ページを開いたら画面右上の共有ボタンをタップし、インストールしたレシピを選択します.
端末の状況によってはほとんど確認できないでしょうが、処理中の通知が表示されたのち、種類(iPhone,iPadなど)の選択と端末の選択を行います.
選択した機種のdesign_capacityに従って計算、出力します.
Routinhubには過去のバージョンも残っており、現時点(ver3.0)ではver3.0とver2.4のどちらを選んでもデータの内容は同じなので好きなデザインを選んでください.
・サイクル数(Cycle Count)
バッテリーのサイクル数です. Appleはこの数字が500を超えたとき, 本来の容量の80%を維持するよう設計している…としています.
・平均温度
省略.
・名目容量(Nomial Charge Capacity)
バッテリーの名目容量です.
・実測容量(Raw Max Capacity)
バッテリーの実質容量です. 経済や統計などのそれに従うなら, 名目容量は「外部要因を排除して評価した値」であり, こちらは「実際に計測された値(実測値)」と考えられます.
・満充電容量(MinFCC)
実際に使用できる電池容量です.
・低レート放電容量(MinQMax)
電池本来の容量で、経年劣化する値です.
・設計容量(Design Capacity)
製品仕様のバッテリー容量で、機種ごとに固定の値です.
[バッテリー寿命]
・充電率
満充電量に占める現在の残量の割合で、State Of Charge(SOC)と呼ばれます.
例えば満充電が1000mAhで200mAh消費した状態なら(1000-200)*100/1000=80で80%となります.
充電・消費は常に変化しており、解析データではそのうち最小値と最大値が記録されています.
画面に表示されているバッテリー残量はおそらくこれです.
・健全度
バッテリーの劣化度合いを示す指標の一つです.
設計容量に占める満充電量の割合で計算され、State Of Health(SOH)と呼ばれます.
満充電量は気温や一時的な使用状況で前後するため、設計容量を超えてSOHの最大値が100を超える場合があります.
・デフレーター
物価を評価する際に使われるデータですが、バッテリーでも似た指標があるため計算してみました.
(名目容量)÷(実測容量)×100で計算され、100より大きいほど見かけの容量が少ないことを意味します.
このデフレーターは冬季になるほど値が大きくなる傾向にあると思われます.
simpleモード
配布時点では機種の選択肢が多くてやや使いづらいかもしれません.
その場合は最初にある「辞書」アクションの「simple」キーの値を「真」にしてsimpleモードにします.
simpleモードでは本来すべての機種から選ぶところを、上で紹介した「辞書」アクションのすぐ下にある「辞書」アクションから選ぶよう切り替わります.
普通に使っている場合同一機種でもせいぜい2種類がいいとこです、そこでこの「辞書」アクションに保有している機種のみを入れておくことで機種選択が簡単になります.
とくに機種の種類を一つだけにした場合は機種選択することなく計算・表示まで行うため、レシピを実行するワンタップのみで完結することが可能です.
解析データに問題がある場合
仮に解析データが存在したとしても、必ずしも望む情報が書き込まれていないことがあります.
まず一つ目に、サイクル数をはじめ必要な情報がすべて記録されていない場合があります.
また、サイクル数は記録されていてもバッテリー容量関連の情報が欠けている場合があります.
その場合は結果が「Null」(=情報なし)と表示されます.
Battery Health(バッテリー寿命)の上2つはバッテリー容量の情報をもとにレシピで計算する情報のため、同時に「Null」扱いとなります.
バージョン情報
ver3.0
- simpleモードを廃止しました
- 内部処理を変更しました
- htmlによるリッチテキストに変更しました
ver 2.4
デフレーターを追加しました.
ver 2.3.1
- 例外処理の追加(レシピを直接実行した場合、設定アプリへ誘導するようアクションを追加)
- 対象のJSONをマッチさせる文字列に問題があり、データの取りこぼしが判明したためこれを変更して対処しました
ver 2.3
- 以下を追加しました.
・平均温度
・満充電容量
・低レート放電容量 - 「充電状態」を「充電率」に変更
- 機種->端末から選択する仕様に変更
- 結果の見た目を良くしました
ver 2.2
以下の2項目を追加しました.
- 充電状態
- 健全度
ver 2.1.1
同じ内容で英語版と日本語版に分けてリリース.
~ ver 2.1
割愛.