とあるメジャーなメディアサイトなどではショートカットアプリを利用してアプリランチャーにする方法を早くから紹介しています.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のバージョン : v2.0
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アプリランチャーとして使うメリットはあるのか
アプリランチャーと言えば既にLauncherやLaunch Center Pro, Magic Launcherなどの有名所をはじめたくさん存在します.
それらを差し置いてショートカットアプリをアプリランチャーとして使うメリットは果たしてあるのでしょうか?
主にLauncherと数点比較してみます.
アプリから起動
各アプリからの起動は, Launcherが複数の大きさ表示に対応(要アドオン)であるのに対し, ショートカットは横2例固定で一つ一つも大きいです.
タップのしやすさを考えれば大きいに越したことはありませんが画面に収まる数で比較すればショートカットの方が分が悪いです.
Run a shortcut using a URL scheme
In Shortcuts, the URL scheme also supports running a shortcut that is saved in the Shortcuts Library.
しかも各ショートカットはURLスキームを用いて起動することが可能です.
例えば action というショートカットを起動したい場合は
shortcuts://run-shortcut?name=action
とします.
ショートカットを普段使っているアプリランチャーで起動することができるわけですね.
その他 input のオプションで予め入力に値を渡すことも可能です.
ショートカット自体はショートカットアプリで作り, 起動する場合は既に使っているアプリランチャーで起動することも可能となります.
当然アプリランチャー→ショートカットアプリ→ショートカット起動…となるためその分だけもたつき, 余計なメモリを消費することにはなります.
ウィジェット
次はウィジェットです.
こちらもショートカットアプリは横2例で固定, 縦幅は半分程度になりますがそれでもアプリランチャーのウィジェットの方がスッキリしており同じ領域で多くのアプリを配置できます.
因みに, (少なくとも)ショートカットそのものを含め, リストやメニューから選択してアプリを起動するタイプについては, 間にショートカットアプリを起動することはないようです.
多くのショートカットはウィジェットからタップして起動するとショートカットアプリが開き, フローを実行する形となります.
そのためアプリを起動する点においてストレスはどちらも大きくは変わりません.
画像の通りリストやメニューのアクションについてはウィジェット上で開くようになっており, ショートカットアプリが起動するかどうかはその先の処理次第となります.
従って, せめてアプリランチャーとして使うから画像のようにリストやメニューを利用することです.
これならショートカット一つで複数のアプリを起動させられます.
2タップ必要ですがショートカットを複数占有するよりよっぽどまともな使い方です.
(リストの場合は「リストを選択」も必要のためメニューの方が楽です)
「任意のアプリ」を起動することはできない
「Appを開く」のアクションでは多くのアプリを起動できます.
サードパーティのアプリランチャーは大きく
- 対応するアプリのみ, 手打ちすることなく選択可能
- 手動で更新ボタンをタップするなどしてインストール済みのアプリからURLスキームに対応するアプリをリストアップできる
の2種類があります.
ショートカットアプリは後者に属します.
さて「任意のアプリを起動できる」とする記事がちらほらみられますが, このショートカットあぷりで選択できるアプリは上記の通り, 少し整理して書くと
- デバイスにインストールされている
- URLスキームに対応している
の少なくとも2つを満たしているものに限られます.
従って(当然ですが)インストールしていないアプリを確認することはできませんし, そもそもURLスキームに対応していなければリストに載っていないため選択できません.
リストにあるのに起動できないアプリがある?
アプリによっては, URLスキームが登録されているが, それが
prefs:
の1つだけであるものがいくつかあります.
常にチェックしているわけではないため最新の情報ではありませんが例えば
- 日本経済新聞 紙面ビューアー
- 高知市津波SOSアプリ
- ドライアイリズム
- ゆうちょプリペイドカードアプリ
- ゆうちょ銀行 ATM検索
- 日光ガイド
- iQOSアプリ
- ポケマップ for ポケモン
- カラオケJOYJOY
などです(他にもいくつかあります).
このURLスキームは登録されていてもiOS10以降のデバイスでは使用できないものになります.
じゃあ「Appを開く」でこれらのアプリが選べるのか…と試したところ, なんと選択できてしまいました.
では起動できるんじゃないか…と期待したくなります.
しかし結果はそう都合よくいかないものでした.
URL方式"prefs"のAppを開けませんでした。Appがこのデバイスにインストールされていない可能性があります。
とのことらしいです.
ここから分かることは, アプリによっては
- そもそもURLスキームがないため選択できない
- 選択できても使用できないURLスキームしか持っておらず起動できない
という可能性があることになります.
後者はなかなかタチが悪いですね.
アプリ全体からすれば多くはありませんが, 意外なアプリがこの状態であることがあります.
またprefs:が登録されても, 2つ以上URLスキームがある場合もあります.
アプリランチャーのLauncherはその一つですが, ショートカットの「Appを開く」では幸いprefs:でないどれかが採用されているようです.
URLスキームが複数ある場合, どれが選ばれるのか, これは内部を見ることができないため知る由もありません.
仮に複数あってもよりによってprefs:にされてしまうのか…
確信がない今はこれも上の可能性に含めるべきかもしれません.
しかしこの場合は「URL」→「URLを開く」のアクションを組み合わせることで解決します.
〆
ショートカットアプリは「ショートカット」を大いに使うべきでしょうからそれにアプリランチャーとしての役割のみに占めるのはやはり勿体無いです.
まして上述の通りで任意のアプリを起動できるわけではない点で他のアプリランチャーと変わりませんし, 下手をすると「追加できてるのに起動しない」ことがあり得ることも分かりました.
餅は餅屋です.