とうとうiOS12がリリースされました.
今回は機能追加もありますが, 多くは機能改善になります.
スポンサーリンク
アップデート情報
画像の通り, アップデート容量は1.37GB, iTunesでは2.89GBでした.
ユーザーによって若干の違いがあるかもしれません.
対応デバイス
今回はメジャーアップデートということで前回のiOS11.4.1には対応していてもiOS12に対応していないデバイスが存在します.
iOS12に対応するデバイスは現在以下となっています.
- iPhone XS, XS Max, XR
- iPhone X
- iPhone 8, 8 Plus
- iPhone 7, 7 Plus
- iPhone 6s, 6s Plus
- iPhone 6, 6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s
- iPad Pro 12.9インチ(第1, 2世代)
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 9.7インチ
- iPad Air , iPad Air 2
- iPad (第5, 6世代)
- iPad mini 4, 3, 2
- iPod Touch (6世代)
先日のイベントで発表されなかった新iPad(発表されるかもわかりませんがされるならば)も流石に対応することになるでしょう.
また旧機種はiOS12に対応していても一部機能が使えません.
アップデート情報
とても項目が多いです.
- パフォーマンス
- ユーザーの操作により素早く機敏に反応するように, iOSを全体的に改良
- iPhone 5sおよびiPad Airに至るすべての対応デバイスでパフォーマンスを改善
- カメラの起動が70%高速化, キーボード表示が50%高速化, またタイプ入力の反応も改善(*)
- デバイスに高負荷がかかっている場合のAppの起動が最大で2倍高速化(*)
(*)これらのスコアは標準のピークパフォーマンスに対応するiPhone 6 Plusのリリース前のiOS11.4および同iOS12をを用いて, 2018年5月にAppleが実施したテスト結果に基づくものです.
キーボードのテストではSafariを利用し, カメラはロック画面からスワイプしたものでテストしています.
パフォーマンスは特定の構成, コンテンツ, バッテリーの状態, 使用状況, ソフトウェアのバージョン, その他の要素によって異なります. - 写真
- 新しい"For You"タブに"おすすめの写真"や"エフェクトの提案"などが導入され, ライブラリにある写真から素早く目的のものを探すことが可能に
- "共有の提案"機能により, 写真に写っている人たちと写真を共有するよう能動的に提案
- 検索機能が強化され, 複数のキーワード検索に対応, 検索候補も賢くなり, より簡単に写真の検索が可能に
- 撮影地, 店舗名/会社名, または写真を撮影したときのイベントから写真の検索が可能に
- カメラからの読み込み速度が改善, また写真を大きくプレビュー表示することが可能に
- RAWイメージの編集に対応
- カメラ
- ポートレートモードで"ステージ照明"および"ステージ照明(モノ)"を使用したときに, 被写体と背景間の詳細部分を保持するよう改善
- スキャンしやすいように, カメラフレームでQRコードをハイライトするよう改良
- メッセージ
- ミー文字(カスタマイズ可能なアニ文字)により, "メッセージ"で独自のキャラクターを使ってより表情豊かで楽しいコミュニケーションが可能に
- アニ文字にティラノサウルス, お化け, コアラ, トラを追加
- ミー文字およびアニ文字でウインクおよび舌を出す動作を認識
- 新しいカメラエフェクトにより, "メッセージ"で撮影した写真やビデオで, アニ文字, フィルタ, テキストエフェクト, iMessageステッカーパック, 図形が使用可能に
- アニ文字の録画が30秒まで可能に
- スクリーンタイム
- あなたやファミリーメンバーのAppやWebサイトの適切な使用時間を判断するための詳細情報やツールを提供
- Appの使用時間, Appカテゴリごとの使用時間, 通知の受信数, デバイスを持ち上げた回数についての情報を表示
- "App使用時間の制限"で, あなたおよびお子様がAppやWebサイトで費やすことができる時間の長さを設定可能に
- お子様のiPhoneまたはiPadの使用の仕方を, 親/保護者が自分のデバイスから直接管理することが可能に
- おやすみモード
- 所定の時間, 場所, またはカレンダーのイベントのあとで"おやすみモード"をオフにすることが可能に
- "ベッドタイム中のおやすみモード"により, 就寝中はロック画面にすべての通知を表示しないようにすることが可能に
- 通知
- 通知の管理を簡単にするため, 同じAppからの通知を自動的にグループ化して表示可能に
- ロック画面から直接設定画面を操作可能に
- 新しい"目立たない形で配信"機能により, サウンドやバナーを出さずに通知を通知センターだけに表示させることが可能に
- Siri
- Siriが使用可能なAppでSiriショートカットを使うことで, 今までよりももっと素早く作業を終わらせることが可能に
- Siri対応Appの"Siriに追加"ボタン, または"設定">"Siriと検索"で, ショートカットを追加可能に
- ロック画面または検索内でショートカットの提案を表示
- モータースポーツの結果, スケジュール, Formula 1, Nascar, Indy 500, MotoGPの統計および順位表を入手可能に
- 時間, 撮影地, ピープル, 最近行った旅行などで写真やメモリーを検索可能に
- 40以上の言語の組み合わせで語句の翻訳に対応
- 著名人に関する事柄(例:誕生日)や, 食べ物に関する質問(例:カロリーや成分/原料)を調べることが可能に
- フラッシュライトのオン/オフが可能に
- 英語(アイルランド), 英語(南アフリカ), デンマーク語, ノルウェー語, 中国語(広東語), 中国語(北京語-台湾)でより表現豊かな声が利用可能に
- 拡張現実
- ARKit 2による共有機能により, デベロッパは他の人とAR体験を共有できる革新的なAppを作成可能に
- AR体験の保存/再読込みが可能になり, デベロッパはAR体験を持続させることが可能に
- オブジェクト認識およびイメージトラッキング機能により, 空間を移動中に現実世界のオブジェクトを認識したり, イメージを追跡したりするツールをデベロッパに提供
- ARクイックルック機能により, 仮想オブジェクトをNews, Safari, "ファイル"などの内蔵Appで表示したり, iMessageや"メール"で共有することが可能に
- 計測
- 物体および空間を計測するための新しい拡張現実App
- 物体の表面や空間に線を引いて長さを計測し, 線上のラベルをタップして詳細を表示
- 長方形の物体を自動的に計測
- 計測物のスクリーンショットの取り込み, 共有, マークアップが可能に
- プライバシーおよびセキュリティ
- Safariの強化されたトラッキング防止機能により, Webサイトに埋め込まれたコンテンツやソーシャルメディア用ボタンが, あなたの許可なしにあなたを追跡するのを防ぐことが可能に
- 広告主によるiOSデバイスの固有情報の収集を防いで, ターゲット広告の配信を減らすことが可能に
- SafariおよびほとんどのAppで, パスワードの新規作成または変更時に, 協力かつ固有なパスワードを自動的に提案
- パスワードを再利用している場合に, "設定">"パスワードとアカウント"で警告マークを表示
- セキュリティコードの自動入力機能により, SMS経由で送られた使い捨て(ワンタイム)パスコードをQuickTypeバー上に表示
- "設定">"パスワードとアカウント"から, AirDropを使用して登録済みの連絡先にパスワードを簡単に共有可能に
- 認証済みのデバイスで, Siriにパスワードを尋ねることが可能に
- Apple Books
- 新しいデザインにより, 本やオーディオブックを楽しく簡単に探して読むことが可能に
- "今すぐ読む"機能により, 現在読書中の本に戻ったり, 次に読む本のおすすめを受け取ることが可能に
- "読みたい"コレクションに本を追加して, 次に読みたい本を管理することが可能に
- Apple Music
- 歌詞による検索に対応し, 歌詞の一部を使って曲を検索することが可能に
- アーティストのページが見やすいデザインに改良され, どのアーティストからでもパーソナライズされたステーションを作成可能に
- 新しい"フレンズ・ミックス"により, 友達が聴いている曲からプレイリストを作成可能に
- 世界各国のトップ100曲を表示する新しいチャートを追加
- 株価
- 新しいデザインが導入され, iPhoneおよびiPad上で株価情報, インタラクティブなチャート, トップ記事を利用可能に
- ウォッチリストに, 一日の株価の推移が一目で分かる色付きの小さなチャート(スパークライン)を表示
- 各銘柄のインタラクティブなチャート, および時間外取引や出来高などの情報を表示
- ボイスメモ
- より使いやすくなった新デザイン
- 録音/編集データをiCloud経由で各デバイス間で同期可能に
- 横向きおよび縦向き両方に対応(iPadのみ)
- Apple Podcast
- 番組でチャプタに対応
- 車内またはヘッドフォンで利用時に進む/戻るボタンで30秒進めたり, 次のチャプタに移動することが可能に
- "今すぐ聴く"画面から, エピソードの通知を簡単に管理することが可能に
- アクセシビリティ
- ライブリスニングがAirPodsに対応
- RTT通話がAT&Tで使用可能に
- "選択項目の読み上げ"がSiriの声の使用に対応
- その他の機能および改善
- FaceTimeのカメラエフェクトで, 自分の顔をリアルタイムでアニ文字/ミー文字に変身させることが可能に
- CarPlayで他社製のナビゲーションAppを利用可能に
- Walletに追加した非接触型の学生IDカードを使って建物に入ったり, Apple Payで支払いをすることが可能に(対応しているキャンパスのみ)
- "設定">Safariで, iPadでタブにWebサイトのアイコンを表示可能に
- "天気"に空気質指数を追加(対応している地域のみ)
- iPadで, 画面の下端から上にスワイプしてホーム画面に移動するようジェスチャを変更
- iPadで, 画面の右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開くようジェスチャを変更
- マークアップに, より多くの色と, 線の太さと各ツールの透明度を変更できるオプションを追加
- "設定"のバッテリーの使用状況に, 過去24時間または過去10日間以内の使用状況を追加, バーをタップするとその期間のApp使用状況を表示可能に
- 3D Touchに対応していないデバイスで, スペースキーを長押ししてキーボードをトラックパッドに変更可能
- 中国で, "マップ"が空港およびショッピングセンターの建物内部マップに対応
- ヘブライ語の辞書, アラビア語-英語およびヒンディー語-英語の二言語辞典を追加
- 新しい英語の類語辞典を追加
- iOSアップデートを夜間に自動的にインストールする機能を追加
容量, 所要時間など
アップデートはiTunesを用いて行っています.
流石に使用容量は下がり, およそ0.53GB程度減っています.
バックアップを除く所要時間はおよそ39分33秒でした.
iOSのアップデートの時点で普段より1分長く, その後の抽出や更新も総じて時間がかかりました.
アップデートコンテンツ
アップデートによって変わった仕様などを簡単に載せていきたいと思います.
疑似透過アイコンを利用の方は件のアイコンが暗く目立つ状態になる可能性があります.
これは再びアイコンを作成することで解決します.
細かい話ですが今回のアップデートで壁紙のズレはないようですね.
通知
先日のメジャーアップデートから通知の順番が時間ベースになっていて不便でしたが, 再びアプリごとにまとめてくれるようになりました.
タップすると全項目を表示し, 再び畳むことができます.
削除する×アイコンも少し大きくなっています.
また通知を左にスワイプすると「管理」の項目があり, ここから通知を目立たないように表示させたり直接設定アプリを開くことが可能になりました.
スクリーンタイム
設定アプリ直下に「スクリーンタイム」の項目が登場しました.
全体やAppごとの利用時間を確認でき, 自分もしくは保護者が利用時間をなどを制限することが可能です.
スクリーンタイム画面トップの横向き棒グラフ(2つ上の画像で11分とあるグラフ)をタップすると時間, アプリごとにもっと詳しく確認することができます.
バッテリー
設定アプリのバッテリーでは残量やアクティビティのグラフが追加されました.
グラフをタップするとその1時間内にフィルタすることが可能です(戻すにはグラフ表示外をタップ).
〆
画像からちらほら確認できますが実はアップデート直後の2時間程度ですが一時的な圏外病に悩まされました.
8時前後に解消したので一安心ですがちょっと不安ですね.
全体のパフォーマンスですが確かにiOS11.4.1よりスムースに感じます.
追記
アップデートから4時間少々経った辺りでですがますます動作がスムースになった印象です.
アップデート直後だけで評価するのは早計のようですね.