iOS17でメニューなどの表示速度が飛躍的に向上しました.
そこで内部処理がどの程度速くなったか、それなりのレシピを使って実験してみました.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS17.0.1
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使用するレシピ
計測に使うレシピは先日更新したBattery Checker JP ver3.3を弄ったものです.
機種をiPhone12miniに固定し、リッチテキストの表示を取り除いたものです.
1000回繰り返し試行し各々の時間を計るため、途中で何回まで終わったかを時間計測外で表示しているのを除けば過去に紹介した方法と大差ありません.
このレシピをiPhone8,iOS16.6.1とiPhone12mini,iOS17.0.1で実行します.
結果
まずは試行にかかった時間の推移を見てみます.
iPhone8,iOS16.6.1の場合
最初はiPhone8,iOS16.6.1です.
結果を見てわかる通り、最初の20回目までは非常にモタついています.
普段から全体的に動作のモタつきがあるため今回のレシピでもその影響が及んでいると考えられます.
その後は波打ちながら3秒後半~5秒を推移していますね.
6秒以上を省略して見てみると全体が少し見やすくなりました.
たまに処理がハネて5秒を超える場合があるのがわかりますが概ね周期的です.
iPhone12mini,iOS17.0.1の場合
次はiPhone12mini,iOS17.0.1です.
想定はしていましたが前者と比べて全体的に処理が速く、また最初の動作のモタつきがありません.
前者では波打ちの「毛」がすべて上向きですが今回は途中で向きが下になっていますね.
どちらも予めメモリ解放してから実行したのですが別の要因でしょうか.
箱ひげ図で見る
上の結果を箱ひげ図で見てみます.
前者の最初のモタつきが外れ値同然の状態となり、箱の部分がわかりにくいですで.
5秒以上を外れ値とみなして除いた結果がこちらです.
それでも箱が小さいですがはじめに載せた画像からも推察できる結果ですね.
やはりiPhone12mini,iOS17.0.1の場合が全体的に速く処理できています.
iPhone8,iOS16.6.1 | iOS12mini,iOS17.0.1 | |
---|---|---|
最小値 | 3.585 | 1.776 |
第一四分位数 | 3.644 | 2.216 |
第ニ四分位数 | 3.668 | 2.296 |
第三四分位数 | 3.782 | 2.399 |
最大値 | 17.568 | 3.921 |
平均値 | 3.872 | 2.321 |
標準偏差 | 0.852 | 0.198 |
〆
できれば同一端末のiOS16とiOS17で比較したかったのですがアップデートした後に思いついたので後の祭りでした.
単純なiOSの違いだけでなく端末の違い、劣化も速度の違いに影響を与えるためiOSだけでの影響はもっと少ないのは明らかです.
とはいえ体感でも十分速くなったのは感じ取れたはずです.
ただでさえ無駄な動作で遅いショートカットですからそれを無くしてユーザーを焦らせない作りにしてほしいですね.