こんにちは, @the_theorierです.
今回はアプリのバージョンを前回に戻す方法を紹介します.
新しいバージョンにしたら何かしら不具合が生じたので戻したい…という時の最終手段の一つです, なのでアプリによってはデータが消えるなどのリスクもありますのでそれをご理解の上で行ってください.
パソコン必須
但しこのやり方はパソコンがあることを前提にしています, また前段階でのある条件も必要になります.
以下iOSデバイスをiPhoneで統一します.
1.旧バージョンのipaファイルをゴミ箱に移動する
先程書いた「条件」がこれになります, より柔らかく言えば「旧版のアプリを確保している状態」なんですが, コピー&ペーストする行為は勧められる事ではありませんのでそれはしません.
この条件を満たさないのは, 予めiTunesでアプリを転送していない状態でiPhoneからアップデートしてしまうことです.
これだと旧版のファイルが手元のどこにも存在しなくなってしまうため, 戻すことはできません.
もうちょっと言い変えれば「新しいバージョンにする前に旧版のアプリファイルがiTunesにあること」です.
1-1. 旧版アプリをiTunesに転送したことがない場合
(注意)
iOS9ではiTunesにある以下の「購入した項目を○○から転送」でアプリを転送することが出来なくなったようです.
なので下の1-2の方法でやるしか無くなります.
(2015.10.24)
している方は1-2へ進んでください, そうでなければ以下に従った後2へ進みます.
iPhoneなどでアプリを入手し, そのままiTunesに転送(バックアップ)していない状態ではゴミ箱に移動しようがないので一旦iTunesに転送, つまりアプリのipaファイルをパソコンの然るべき場所に保存しておく必要があります.
まずアプリをアップデートする前に(絶対アップデートする前にやってください), iPhoneをパソコンに繋ぎ, 認識したら「ファイル」>「デバイス」>「購入した項目を~(デバイスの名前)から転送」をクリックします.
これでパソコンの指定のファイル内にアプリのファイルがコピーされます.
デフォルトの保存場所は, 例えばWindows7であれば
C:\ユーザー\[ユーザー名]\ミュージック\マイミュージック\iTunes\iTunes Music\Mobile Applications
に入っています.
分からなければiTunesライブライにある適当なアプリを右クリックして「プロパティ」を開き, 「ファイル」タブをクリックすれば「場所」の項目に保存先が書いてありますのでそれを見て辿ることができます.
兎に角このようにして旧版を確保してから, iPhoneから, 或いはiTunes のApp Storeからアプリをアップデートした…という場合を想定します.
一応「最新バージョンをある程度確認した」という体なので, iPhone上のそれは最新になっているとします.
iPhone単体でアップデートした場合, 上記を前提に再びパソコンに繋ぎ, もう一度上記の転送を行う事になります.
これを受けて2へ進みます.
1-2. アプリをiTunesのApp Storeから購入した場合
この場合はMobile Applicationsフォルダに既に旧版のファイルがあるので上記のようなことはせず, 例えばiPhone上でアップデートするなり, iTunesから上のように更新し, 同期してアップデートしたという体になります.
(追記 2015.10.24)
更新画面でなくとも購入画面から「更新」を行うことができます.
これを受けて2へ進みます.
2. ゴミ箱に旧版のアプリがあることを確認する
1-1, 1-2のどちらでも, 上のようにiTunesライブラリでは新しいバージョンが, そしてゴミ箱には旧版がある状態になっているはずです.
この状態でないと先へ進めません.
もう一度確認しますが今回の話は「一度でもiPhoneで新しいバージョンを触っている」状況が前提です.
「新しいバージョンで不具合があった」などの問題で古いバージョンに戻したい…というのが目的なので.
というわけで上画像のような状況になっていることを確認します.
3. iTunesライブラリから新しいバージョンのアプリをゴミ箱に移動
続いてiTunesから対象のアプリを右クリックし, 「削除」を選択します.
このとき(同時にやれるはずもないので大丈夫でしょうが)2でゴミ箱に移動した旧版はそのままにしておきましょう.
そもそもこの旧版を改めてiTunesに戻すことが目的ですからね.
「削除」をクリックすると上のポップアップ画面が出てきます.
これは「App を削除」を選択します.
間髪入れずにもう一つポップアップが出てきます, ここは「ごみ箱に入れる」を選択します.
ここまで来ると, ゴミ箱フォルダの中に新旧のファイルが入ります.
iTunes上には既に対象アプリが無いことも一応確認しましょう.
4. 旧版アプリをiTunesライブラリへ戻す
3でiTunesには対象アプリが空になったので, これで晴れて旧版を元に戻す準備が出来ました.
まずゴミ箱にある旧版の方を右クリックして「元に戻す」をクリックします.
すると先程紹介したMobile Applicationフォルダに旧版のアプリファイルがちゃんと入っていますね.
但しこのままではまだiTunesライブラリには入っていません.
元に戻した旧版のアプリファイルをiTunesのフォームウインドウへとドラッグ&ドロップします.
これでやっと対象アプリがiTunes上で旧版のものになりました.
後は同期する前までにiPhoneから対象アプリを削除し, iPhoneからもiTunesからもアップデートしないままiPhoneへ同期すれば完了です.
間違ってもStoreからDL・インストールするのもダメですよ, Storeは常に最新版しか対象にしていません, 必ず上の状況でiTunesから同期します.
〆
因みに上記に流れから分かる通り, 戻せるのは「前回のバージョン」ですが, それは「一つ前のバージョン」を意味しているわけではありません.
例えばver1.0 → 1.2 → 1.3(最新) であると仮定して, 何らかの事情で1.0を所有している状態から1.2にする機会無く既にリリースされているのが1.3である場合, 1.2に戻す術はもうありませんので戻せるのは1.0となります.
はじめに書いたとおり, アプリの内容によっては設定データなどが初期化される可能性があります.
またipaファイルの悪用にもつながりかねませんのでそれを推奨するものではありません, 飽くまでもアップデートによる不具合などへの救済措置の手段の一つとして紹介しております.
データ損失や悪用などに関わる責任は取れませんので, 自己責任でお願いします.