今思えば, あのとき不意に始めて良かったなぁと.
1年間のバッテリー寿命推移
スマートフォンに使われているリチウムイオン電池は, 色んな要素によって残量計測に誤差が出てしまうことは先日紹介した通りです.
同時にバッテリーの寿命というのもつまるところデジタル計測した数値によるものです.
これもまた気温(外気温とデバイス内の温度)がその一因になっています.
すべてとは言いませんが分かりやすい指標ということで, 昨年のiOS9リリースのタイミングからcoconutBatteryを使用して計測してきました.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
しかし残念ながらcoconutBattery自身がiOS10リリースと共に起動できなくなり, そのまま現在に至ります.
結局ギリギリ1年経って否応にも完結せざるを得ない状況に.
1年間のバッテリー推移はどうなったか
では早速見てみましょう.
計測に使用したのはiPhone6, 計測時刻は原則その日の20:30としています.
バッテリー容量
まずこちらはバッテリー容量です.
前回の時点では気付きにくかったですが, 7月から突如ガクンと下がり, そのまま推移しています.
何かやらかした記憶は無いんですけどね…
iPhone6の標準での最大容量とされる1810mAh当たりの割合で見てみると, 3月あたりでおよそ95%程度まで一旦下がり, その後4月にかけて97%前後にまで回復, そして7月になって数日後に94~95%に下がっています.
それでもバッテリー交換の目安とされる80%を遥かに上回っていますね.
デバイスの温度と岐阜市の平均気温
続いてはiPhone6で計測したデバイス温度と岐阜県岐阜市の平均気温を比較したものです.
こちらは1月末当たりが低気温のピークで, その後気温についてはやはり8月がピークですね.
しかしデバイスについては5月末~11月中旬辺りにかけてほぼ横ばいに見えます.
デバイスの温度は直前の使用状況に大きく左右されてしまうので, ある程度の違いは生じてしまうもののようです.
それでも細かい誤差こそあれ, 気温とかなりの相関関係が見られます.
すべて並べてみる
以上の3つを並べてみましょう.
こうしてみると7月からのバッテリー容量の変動が良く分かりますね.
デバイスの温度は前後で不審な変化は見られませんし, 何かしら劣化させることが起こったのかもしれません.
〆
いづれにしろ, バッテリーの劣化などの要因を除けば, バッテリー容量はデバイスの温度と関係があることが簡単な実験ですがあるということが推測されます.
当然ですが直前にゲームなど発熱するようなことをしていればまた別の話です.