もう一人のY君

iPhoneアプリのレビューやアップデートレビューなどを書いています. たまに数学の記事も書きます.

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(はてなブログ)レスポンシブサイトでのLaTeXの折り返しについて

161018_06

 かなり前にサポートへ送ったんですが先日返事がやってきました.

 

[Contents]
 

 

そもそもそういう仕様じゃない

 例えば

 

 { \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}+\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+\frac{1}{7}x^7-\frac{1}{8}x^8+\frac{1}{9}x^9-\frac{1}{10}x^{10}+\frac{1}{11}x^{11}-\frac{1}{12}x^{12} \dots }

 

↑は { \displaystyle x^{12} } の項まで書いてますがPCであればサイドバーに被り, タブレットやスマホでは全体すら見えないはずです.

 

 いくつかググったら, そもそも端に来たら折り返してくれるようにはなってないんですね, はてなに関係なく.

 

 なので \\ などで折り返したい場所で改行するなどしか方法は無さそうです.

 等式であれば場合によっては=で揃えるために \quad などを加えて手動でインデントしたりとか.

 

 

\\ とレスポンシブ

 しかしこの改行, レスポンシブだとスマホの横幅に合わせればPCだと無駄な改行になるし, かといってPCに合わせればスマホで全部見えません.

 そもそも改行はレスポンシブに関係ないですからね.

 

{ \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}x^4 \\ \qquad\qquad\qquad+\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+ \dots }

[code]

[tex:{ \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}x^4 \\ \qquad\qquad\qquad+\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+ \dots }]

 

 スマホに合わせたコーディングだと例えばこうですね.

 

 

考えられる対策

 というわけでレスポンシブの場合どうやって解決しようか…という話です.

 

 例えば

[code]

[tex:{ \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}x^4 \\ \qquad\qquad\qquad+\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+ \dots }]

は, \\ で改行するのではなく, 以下のように程良い箇所で一旦分割します.

 

[code]

[tex:{ \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}x^4 }][tex:{ \displaystyle +\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+ \dots }]

 

{ \displaystyle \log_{e}(1+x)=x-\frac{1}{2}x^2+\frac{1}{3}x^3-\frac{1}{4}x^4 }{ \displaystyle +\frac{1}{5}x^5-\frac{1}{6}x^6+ \dots }

 

 こうすれば, ウインドウの横幅に合わせて折りたたまります.

 

 当然ながら, この方法では都合よくインデントができないデメリットを持っています.

 スマホ表示で折り返されるのを想定して \quad や \qquad を挿入すれば, PC表示の際1行表示なのに \quad などによる空白ができ, 場合によってはPC表示側で途中から切れてしまって本末転倒です.

 従って改良した方については \qquad を削除しています.

 

 \\ による改行だと改行後の分数が小さくなってしまうのを考えると, =などで揃えられない不都合こそあれ, 個人的にはこっちの方が良いかなぁと思っています.

 

 

 どうも都合いかないものですね.

 上のようにセンタリングをすれば, 2行までならなんとか誤魔化せそうな感じはします.

 3行以上だと指定した箇所で揃える必要がありますが, それに必要な & 記号ははてなではそのままでは使えず, { \displaystyle \LaTeX } では { \displaystyle & } となってしまいます.

 これについてはMarkdown記法に切り替えれば大丈夫みたいですが, そのためだけに記法を変えるのは…