背面タップって便利ですけど, そのつもりでないタイミングで働くことがありますよね.
ディスプレイ側であれば例えば「タッチ調整」で精度などをある程度調整できますが背面については今のところ存在しません.
なので背面タッチにある動作を追加したい、でも誤動作があると困る…という場合は他で対策が必要になります.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.2
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ワンクッション置く
設定がない以上, 考えうる対策はオートメーションの「実行の前に尋ねる」のようにショートカット内で一段回置く方法が考えられます.
基本的な考え方は, 画像のように「テキスト」アクションで複数改行したものをメニューの項目にして, これが選択された時に本来のレシピを実行するものです.
適度に改行を入れれば, 画像のように画面上部より広い部分がメニューの選択肢一つ分となるので選択自体しやすく, また下半分をタップすればレシピは中断できます.
このくらい大きければ片手操作でも問題ないでしょう.
弱点としては, この対策では背面タッチが誤作動したかどうかが, 画面を見ないとわからない点です.
作動したことを確認する手段
というわけで, 可能であれば背面タッチが実行されたことを何らかの方法で知ることができればなお対策がしやすいです.
音声やバイブレーションを使う
まず考えられるのは, 背面タッチが実行されるのを知らせるためにサウンドを鳴らしたりバイブレーションを振動させることです.
①音声を再生する
まずはファイルアプリからでも画像のようにBASE64エンコードしたものでもよいので音声データを「サウンドを再生」で鳴らすことです.
それ以降は最初のレシピが続きます.
しかしこれだとショートカットの仕様上, サウンドが鳴り終わってから「メニューから選択」アクションが出現します.
再生するサウンドデータが長いほど待たされてしまいます.
「メニューから選択」アクションに添付できればいいんですが現在そのような仕様はありません, なので仮にこの方法を使うには, 音声はできる限り短いものを使うことを強いられます(待てるならいいですが).
②バイブレーションを鳴らす
次はバイブレーションを鳴らす方法です.
こちらもやはりバイブレーションが終わってからでないと次のアクションへ進めません.
バイブレーションが鳴ってから次のアクションへ移動するのにかかる時間はおよそ0.58秒のようです.
それまで待てる人はこちらが良さそうです.
③通知させる
三つ目は「通知」アクションを使う方法です.
このアクションだと実行されてすぐに次のアクションがシームレスに続きます.
「サウンドを再生」がオンならばバイブレーションが振動するため, 背面タップが実行したことを, 目視していなくとも手に持っていたりすれば確認できます.
代わりに消音モード解除時はデフォルトの通知音が鳴ってしまいます.
④テキスト読み上げ
最後はテキストの読み上げアクションを使う方法です.
短い音声を適当に用意し, 「テキストを読み上げる」アクションで読んでもらうというわけです.
このアクションでは
- 「完了するまで待機」をオフにすることで読み上げ中でも次のアクションへ進める
- 「速度」を変更できるのでより短く処理できる
という利点があります.
ただこのアクションの問題かはわかりませんが, その時の空きメモリであったり処理能力によって読み上げ自体に0.1~0.3秒程度のラグが生じます.
⑤明るさを変更する
背面タップを判定してからメニューを選択するまでの間だけ明るくするという手法も, シチュエーションによっては使えそうですね.
〆
どの選択肢もなかなか一長一短ですね.
①~⑤を加えなくとも誤操作自体は回避できます.
ワンタップ増えましたが, ボタン枠を大きくすることでそのデメリットをできる限り回避, これがいいことかどうかは分かれるところですね.
誤操作が起こると都合の悪いものを背面タップに選んでいる場合はこれらのフローを使ってみてください.