寝ている間にバッテリーが激減するのを経験した人は少なくないと思います.
ショートカット・オートメーションを利用して可能な限りの対策を考えてみます.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS17.1.1
スポンサーリンク
就寝時のバッテリー消費抑制に使えそうな設定・アクション
考えうる候補は
- 明るさ
- 低電力モード
- TrueTone
- 外観モード
- ホワイトポイント
- 集中モード
- Night Shift
- Wi-Fi
- Bluetooth
あたりになります.
このうち集中モードとNight Shift、外観モードは各々でスケジュールが可能なためオートメーションで組む必要は必ずしもありません.
またWi-FiやBluetoothは就寝時という状況を考えるとわざわざオフにする必要はなさそうなので今回は除外します.
必要ならこれらも候補に挙げていいでしょうね.
TrueToneはバッテリー消費に有意な差が見られなかった検証ケースがあったりするので必須でないかもしれません.
就寝時のオートメーション
効果の如何はともかく、オートメーションの組み方を簡単に紹介しておきます.
ショートカットアプリを開き、画面下の「オートメーション」をタップし右上の+アイコンをタップします.
トリガーは今回は23時に実行することにします、なので「時刻」を選択します.
具体的な時刻と繰り返しを指定し、末項は「すぐに実行」にしてその下に出てくる「実行時に通知」がオフの状態であることを確認して「次へ」に進みます.
今回はイチから組むので「新規の空のオートメーション」を選択します.
(この辺の仕様はiOS17で変更されています。ショートカットはiOSに応じて仕様やUIが変わることがあるので注意しましょう)
編集画面に移動するので画面右のようにアクションを追加していき、「完了」をタップすればオートメーションが完成します.
オートメーションで組みましたがレシピとして組んで好きなタイミングで実行した方がいい場合もありますね.
- 「明るさを設定」
目的を実行するなら迷うことなく0%です - 「低電力モードを設定」
オンにすることで低電力モードが働きます.
・自動ロックがデフォルトで30秒
・明るさ
・自動ダウンロード
・メールの取得
・アプリのバックグラウンド更新
などの機能が制限されます.
特に自動ロックの制限は夜更かしを邪魔するのに役立ちます. - 「True Toneを設定」
True Toneは周囲の光に合わせて色合いを調整することで目の疲れを軽減してくれる機能です.
上で触れた通りバッテリー消費の抑制に効果があるかはなんとも言えないです.
就寝時は基本的にはスリープして伏せていたりするものですから意味があったとしても低電力モードなどに比べたら微々たるものと考えられます.
ユーザーガイドでは設定によってバッテリー駆動時間が伸びるものとして明るさと色、Night Shift、True Tone、ダークモード…としているため効果がゼロでないことは確かです.
似た機能であるNight Shiftはブルーライトカットに関わる調整機能です. - 「外観モードを設定」
上で触れた通り個別でスケジュールできる機能なのでそちらで設定しても問題ありません.
バッテリー消費の抑制効果はそこそこあるようです. - 「ホワイトポイントを設定」
オンにすることでホワイトポイントを下げます.
通常より更に暗くする効果があるのですが、ホワイトポイントを下げることで今度はバックライトが自動変更され、結果消費抑制を妨げる可能性を指摘するコメントがAppleのサポートコミュニティにあったのでそれがちょっと気になります(その根拠となるソースが見当たらないので気にし過ぎかもしれません).
起床時のオートメーション
就寝のために明るさを変えたのですから起きる時に元に戻す必要があります.
これもオートメーションで組んでおきましょう.
この場合もやることは大きくは変わりません.
ただトリガーは例えば「日の出」にする必要があるでしょう.
日の出、日の入りはその前後15分や30分などにもできます.
アクションは先程の就寝時の逆にすればいいです.
「明るさ」については例えば普段使う好みの値にします.
〆
これだけやっても減るときは減りますが電子部品やバッテリーの劣化に「絶対」はないのでこればかりは仕方ありません.
特に冬期は充電効率が落ち一時的にバッテリーの劣化が起こるため、最大容量に関係なく減りを感じやすくなるでしょう(EV自動車の課題の一つでもあります).
またショートカット自体がバグだらけのため、今回に限らずオートメーションが不発になることがあります.
オートメーションの編集画面右下に再生ボタンがあるのでここから手動で実行できます.