たった一つを割り当てるなんてもったいない.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.5.1
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誤動作防止を兼ねる
背面タップの機能は便利ですが, 状況によって誤動作することがあります.
そこで先日紹介したこのレシピのように, 敢えて1タップ増やすことで意図しないデータの書き換わりや保存のリスクを少しでも防ぐという手段があります.
iOS14になってからショートカットでもウィジェットが使えるようになりましたが, ウィジェットはホーム画面のカスタマイズ次第でデザインを損ねることがあります.
かといっていちいちショートカットを開くのは「ショートカット」とは言い難いです.
同時に追加された背面タップはショートカットレシピも登録できます.
レシピ自身を登録できるわけですが, そのままだと上記と同じで意図しない起動を起こすリスクがありますし, そもそもダブルタップ, トリプルタップの2種類しかないのにたった一つを割り当てるなんて勿体ないです.
そこでこの2つを両立させます.
[準備]レシピを指定フォルダにまとめる
というわけでその一例として「ショートカットのフォルダから選んで起動させる」レシピを紹介します.
ショートカットアプリを起動してトップ画面に移動します.
大抵はショートカットを起動すると「すべてのショートカット」の画面が開くでしょうから, 画面左上の「戻る」をタップすると上画像の画面になります.
ここで右上の+アイコンのついたフォルダアイコンをタップします.
フォルダ名とグリフを指定し, 「追加」をタップすれば新しいフォルダが作られます.
実際に使うときにこの名前やグリフは反映されないのでショートカット内のフォルダ管理においてわかりやすいものを選ぶ程度で十分です.
こうして作ったフォルダの中に, 実際に背面タップで起動させたいレシピを追加します.
フォルダを開いた状態で新しくレシピを作ってもよいですし, 「すべてのショートカット」や他のフォルダにあるレシピを移動させてもいいです.
レシピを他のフォルダに移動させるには, レシピのアイコンを長押しして「移動」を選ぶ方法と…
画面右上の「編集」をタップして「ショートカットを選択」を選び, 移動させたいレシピにチェックを入れた状態で画面下の「移動」をタップして移動先を選択する方法があります.
メインのレシピを作って背面タップに登録する
続いて実際に背面タップで動かすためのレシピを作ります.
最初にある「テキスト」アクションは「リストから選択」におけるプロンプトで使用しています.
これは無くても問題ないですが, このブログでたまに触れている通り, メニューやリストから選択するのに最近では画面上に表示されるため, ユーザビリティを考慮して改行でサイズを縦に増やした「テキスト」アクションをプロンプトにあてがうことで, 実際の選択ボタンがその分画面下に移動してタップしやすくなります.
ただしやりすぎると選択ボタンの部分がスクロール状態となるためこれはこれでユーザビリティを損ないます.
そのためレシピの数とこの「テキスト」アクションの行数を調整し, 選択部にスクロールが出ないギリギリに下げた状態が利き手に関係なく理想であろうと考えます.
画面が大型化した昨今, タップする場所が画面上にあるのは煩わしいですからね, 本来なら以前の画面下に改善されるべきなんですがその気がなさそうなのでこれが次善策です.
「マイショートカットを取得」アクションを追加し, 先程作ったレシピを入れたフォルダを選びます.
次に「リストから選択」アクションで, 上のレシピ(のリスト)から一つを選ばせます.
最後に「ショートカットを実行」アクションで上記のレシピを実行します.
「ショートカットを実行」アクションは追加時に入力が空の状態となっており, 直前の入力を指定するには入力(灰色で「ショートカット」と書かれている部分)を長押しするか, タップして切り替わった画面の下にある「マジック変数を選択」から直前の出力(今回は「選択した項目」)を選びます.
レシピは以上でOKです, これを背面タップに登録しましょう.
設定アプリを開いて「アクセシビリティ」「タッチ」「背面タップ」と進み, ダブルタップとトリプルタップ, 好きな方を選んで先程作ったレシピにチェックを入れます.
レシピがリストに載ってない場合は, ショートカットの方でレシピを完了して抜けてから, 改めて設定アプリを開き直して再試行してください.
こうして背面タップを実行すれば, 指定したショートカットレシピのフォルダから選んで起動するレシピが起動します.
[応用]プロンプトの活用
上の画像でも分かる通り, 改行を加えた「テキスト」アクションを「リストから選択」のプロンプトに代入した結果, 選択肢を選びやすくなりました.
しかしこのままだとプロンプト部分が勿体ないですね.
なのでこの中に例えばバッテリー残量だったり今日の予定だったり指定のメモといった情報を入れておくのも空きスペースの活用の一つです.
〆
ホーム画面に追加したアイコンやウィジェットはそれぞれメリット・デメリットがあります.
アイコンは壁紙と合わせたカスタマイズが可能ですが中身であるレシピは編集・変更できません(作り直し).
ウィジェットはスタックと組み合わせて複数のレシピを網羅できますが壁紙との相性はよくありません.
背面タップは他のアプリを開いていてもその場で起動できるという上2つにない強みがあります, ただし既に書いた通り2つしか割り当てられない上誤動作のリスクがあります.
レシピごとにどこに割り当てるとよいか, その目的とも合わせた相性は様々です.
その一つである背面タップもそのメリットに合ったものは是非採用してみてください.