昨年末に話題となったChatGPT.
AIを利用して質問に対する回答をかなりの精度でこなしてくれます.
ブラウザからも当然行えるのですがショートカットを介せば更に化けます.
今回はシンプルに質問して回答を得るレシピを紹介しておきます.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS16.2
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アカウントの作成とAPIキーの取得
ChatGPT自体は無料ですがAPIキーは条件付きです.
https://chat.openai.com/auth/login
まずはこちらからChatGPTのアカウントを作成します.
Googleを使うのが手っ取り早いです.
あとは作成したアカウントでこちらのサイトにログインすればもう使えます.
画面下にウインドウがあるのでここに質問を書き込むと画面上にChatGPTが回答してくれます.
APIキーの取得
ChatAPIをショートカットなどで使うためのAPIキーはこちらから取得します.
先程作ったアカウントと同じものでログインします.
ログインしたら画面右上にあるアイコンをタップして"View API keys"をタップします.
APIの管理画面に移動するので"Create new secret key"をタップします.
APIキーが生成され、クリップボードにコピーされます.
sk-から始まるランダムな文字列になっているはずです.
説明のために先に書きますが、実際にAPIを叩くと画像のようなJSONが帰ってきます.
見ての通り、choicesキーにある値である配列に含まれたオブジェクトのtextキーの値に必要な情報が入っています.
これを取り出せばいいわけですね.
レシピ
というわけで、質問して回答を得るシンプルなレシピがこちらになります.
「入力を要求」で質問したい内容を書かせ、「URLの内容を取得」で必要なJSONを取り出し、choicsキーの値を辞書にしてから更にtextキーの値を表示します.
「URLの内容を取得」アクションでは必要な情報入力があります.
「方法」を「POST」に変更した上で以下の項目を追加します.
- ヘッダ(1つ)
キー:Autorization
値:Bearer sk-xxxxx (sk-xxxxは予め取得したAPIキー) - 本文を要求(1つ目)
キー:model
値:text-davinci-003 - 本文を要求(2つ目)
キー:prompt
値:指定入力(最初に「入力を要求」で入力させた質問) - 本文を要求(3つ目)
キー:max_tokens
値:1000
choices内の辞書を取得するためにいちいち取得したJSONから「辞書の値を取得」→「入力から辞書を取得」なんてことをやるのは効率が悪いのでマジック変数のオプションから直接キーを書き込みます.
これで得た結果を辞書としてtextキーを表示すれば完了です.
実行
あとは実行して確かめます.
回答は同じ質問でも内容が異なったりします.
上でJSONとして載せた場合とこちらで内容が変わっているのがわかります.
注意
省略は避ける
これはAPIを利用した場合に限られるようですが、可能な限り質問文形式で入力すると良いです.
このように何を求めているかは人には分かってもAIが認識できず意図しない回答が帰ってきます.
質問形式にするとちゃんと答えてくれます.
APIは条件付き無料
APIを介するやり方は基本無料で、一定条件を超えると有料となります.
APIは原則、利用するたびにお金がかかります.
アカウントを作成した時点で18ドル分のクレジットが付与されており、これを使い切るまでは事実上無料で使える…というわけです.
現在どれだけ利用しているかはOpenAI APIページにある"Usage"から確認できます.
あまり叩きすぎると付与された分をどんどん消費してしまうため、ショートカットから利用するのは程々にした方が良さそうです.
〆
あくまでもAIによるもののため、検索エンジンのそれとは性質が異なります.
やりすぎない程度に色々遊んでみましょう.