今年も台風がやってきました.
昨年同様中心気圧と風速をチェックしてみました.
(サムネイル画像の"2001"は西暦でなく気象庁の台風番号です)
台風1号
[履歴]
2020/5/12 9:00 熱帯低気圧
2020/5/12 21:00 台風に変化
2020/5/17 3:00 温帯低気圧に変化
やはり今回も気象庁の数値は露骨に低いですね.
昨年も指摘した通り, それぞれで計測方法や目的が異なるためでもあります.
同じ理由で中心付近の最大風速については逆にJTWCの方が若干強めになっています.
時間軸を同じにして繋げてみてもやはり十分な相関を確認できます.
今回は日本列島南部に前線が居座っているせいか, 日本列島はおろか沖縄にすら届くことなく温帯低気圧となる結果となりました.
台風1号発生までの日数
今年2020年の台風1号は, 統計を取った中で8番目に遅い5月12日発生となりました.
気象庁の台風経路に関する統計は1951年からなので今回で70年目ということですね.
じゃあこの70年間においてこの5月12に台風1号という遅さは全体から見てどのくらいなんでしょうか.
実際に日数を調べてみたところ画像のようになりました.
確かに今年は8番目となっていますが, 全体を見ると最近から昔までかなり拮抗した年があるのが分かりますね.
四分位数で見ると第一四分位数が13.5日なので1月13日頃, 第二四分位数(=中央値)が61日なので3月1日, 第三四分位数が112日なので4月21日となります.
平均でも約67日ですから, 概ね3月には1号が発生してもおかしくなさそうですね.
なお一番早かったのは1998年で7月9日でした.
その1998年の台風1号は今回の台風1号が消滅したバシー海峡付近, 台湾沖南西で熱帯低気圧となり台風となるのですが, わずか2日程度で消滅しています.
〆
台風はまだまだこれからですから, 油断するわけにはいきませんね.
上陸や接近に伴って避難することで三密が発生しやすくなりためコロナウイルス対策も考えねばなりません.
特に台風や洪水で優先的に避難するのは高齢者ですからなおさらです.