随分前に3万個を超えたのですがその前後で若干別事情で方針が変わったため少し時間を空ける結果となりました.
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32054個のアプリを調査
調査時点でのアプリの数は32054個です.
なお方針転換とはゲームアプリの追加です.
ゲームアプリはその内容次第でアプリサイズが千差万別のため, 当初はごく一部を除いて控えていました.
なのでその影響は今後も続くことにはなりますがそれなりの数になったので多少は反映されたと思いたいです.
因みにアプリサイズは色々な表記があります.
今回もPCにあるMobile Applicationsフォルダに表示されたKB単位のサイズを使用します.
iTunesでは参考までに上に貼ったTwitterが110.7MB, エクスプローラーでは113,354KBとなっていますが
となるため, 四捨五入で一致します.
デバイス側の表記はユーザデータなどを含んでいるためと思われます.
アプリ(特にゲーム)によってはエクスプローラーに反映されないデータをダウンロードしたりするため, 現実に即したものでないことを断っておきます(それを踏まえて調べることは恐らく不可能でしょう).
縦軸:個数, 横軸:appサイズ(MB)
まずは全体のヒストグラムです.
画像の通り, ゲームアプリが多少追加されたおかげでこれまで以上に偏っています.
概ね117MBを超えるアプリは全体の一部, 具体的には459個だったので約1.43196%しかありませんでした, グラフでも117MB以降は標本があるのか目視すらできません.
対して39MBを下回るアプリは27,319個, 全体の約85.22805%を占めていました.
100MBを下回るアプリでは31,363個, 全体の約97.84426%ということで殆どですね.
余りに偏りが過ぎるので同じものを対数グラフにしてみると上の通りまともに見えます.
とはいえApp Storeには辞書やゲーム, 医療関係など特定のアプリで2GBすら超えるアプリも存在します.
はじめのグラフで100MBを下回るアプリだけで作成すると上のようになります.
こうして見ると単純に坂道のように分布しているわけではないことがよくわかります.
因みにアプリサイズが小さいもの, 大きいものの上位5つはそれぞれ以下でした.
App名 | サイズ(KB) |
---|---|
Loopup | 45 |
Light Clip Board | 58 |
ryclock | 60 |
Mat Cola | 62 |
SSSC | 66 |
いずれも残念ながらApp Storeから既に削除されていますけどね.
App名 | サイズ(GB) |
---|---|
Find Molecule | 1.88632 |
PUBG MOBILE | 1.77635 |
モダンコンバット Versus | 1.68180 |
Flight Unlimited X | 1.68116 |
Fortnite | 1.78557 |
事情もあってここ最近のものが多いですね.
Find Moleculeは化学構成のデータベースアプリ, Flight Unlimited Xはフライトシミュレーターアプリです, 執筆時点で無料セールをやっていますね.
また一部アプリはアップデート後更に肥大化しているようです.
数が数なのでどうしても同じタイミンででの最新バージョンでは確認できません.
箱ひげ
折角なので箱ひげ図も見てみましょう.
まずは全体, ヒストグラムからも察せますが上のひげが異常に長いです.
箱ひげ図も標本次第では全く役に立たないことがわかりますね, そのためひげが極端に互い場合, ひげに相当する標本を敢えて外してから箱ひげを作成し, 取り除いた標本をポイント表示することがままあります.
今回の場合どこで区切っても相当数の標本があるため, ポイント表示は事実上不可能です.
というわけで今度は150MBを下回る標本だけを使って箱ひげ図にしました.
やっと下のひげが見えるレベルになりましたがまだまだ上のひげが目立ちます.
更に上を削って50MBを下回るアプリのみにしました.
ここまで来るとまともな箱ひげ図に見えますね.
結果
調査結果を数字で見てみましょう.
最大値(MB) | 1931.5943 |
---|---|
第三四分位数(MB) | 23.8792 |
平均(MB) | 22.1951 |
中央値(MB) | 10.7080 |
第一四分位数(MB) | 4.4917 |
四分位範囲 | 19.38745 |
分散 | 2875.2098 |
標準偏差 | 53.6210 |
異常な偏りの結果, 平均と中央値でかなりのズレが生じています.
しかし実際にダウンロード・インストールするアプリがこの通りに分布しているわけではありません, むしろより大きいと評価することになるでしょう.
因みに前回2万5千の時点での結果は平均が約14.8704MB, 中央値は約8.0234MBでしたので方針転換の影響は明らかに出ていますね.
目安
では各々のデバイスに平均していくつアプリが入るかも計算してみましょう.
2進接頭辞での計算はもちろんのこと, デバイスには不可欠であるOSの分を予め除外して計算します.
現時点での最新であるiOS11.4.1のサイズが2.59GBのため, これを引くことにします.
また各モデルは2進接頭辞のカラクリで実際にはもっと少ないです.
具体的には128GBモデルだと
が正しい値です.
これに少なくともOS分の2.59GBを減算した約116.6192...GBが実際に使える容量というわけですね.
(実際には標準アプリなど他に占有している場合があるためもう少し少ないと思われます)
これを元に計算します.
モデル | App(平均) | App(中央値) |
---|---|---|
8GB | 224 | 464 |
16GB | 567 | 1177 |
32GB | 1255 | 2602 |
64GB | 2630 | 5452 |
128GB | 5380 | 11152 |
256GB | 10880 | 22552 |
真ん中は平均値を元に計算, 右は中央値を元に計算しています(小数点以下切り捨て).
お手持ちに入っている数と比べるとかなり多めの数でしょうね.
また先程のTwitterのようにアプリ以外のデータを考えると実際にはこの半分程度と見なしても良いかもしれません.
一応(こちらも理屈上ですが)iPhoneには4万超のアプリを入れるだけのページとフォルダの余裕はあるため, 上記の数は不可能ではありません.
流石に1万2万とアプリを入れたらどうなるか想像はつきませんが.
〆
既に指摘した通りですが実際にはこれらの標本通りの分布でアプリを選択している可能性はかなり低いですから, 実際の平均値や中央値はもっと高いと見るべきで, 従って入るアプリの数もその分少なくなります.
実際には撮影した写真や動画など, アプリ自身を除く他のデータも考えねばならないですからね.
あくまでも参考程度で.