Last Modified 2021/4/7
パソコンには劣りますがショートカットのようなアプリはデータの整理が得意です.
厚生労働省がオープンデータとして公表している以下のデータ(エクセル)を用いて過去のデータを取り込み, 扱ってみます.
また一部レシピについてはグラフ描画アプリ「Charty」を使用します.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.1
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(重要)前準備
わかりにくいかもしれないので必要な準備などについて初めに書いておきます.
記事末「設定」に画像付きの説明があるのでそちらも参照してください.
まず, 今回
- COVID-19 Write
- COVID-19 View
- COVID-19 Charty
の3種類のレシピがありますが, そのうち「COVID-19 Write」の使用が大前提となります.
またあらかじめ「ファイル」アプリに空の状態で「ファイル」アプリに保存したテキストファイルが必要です.
データ元である厚生省のデータは
- 陽性者数
- PCR検査実施数
- 入院治療等を要する者の数
- 退院又は療養解除となった者の数
- 死亡者数
の5種類あり, この分の空のテキストファイルを「ファイル」アプリの"Shortcuts"フォルダ内の好きな場所に用意する必要があります.
ファイル名を含むファイルパスは配布時点では"Shortcuts/covod19/~.txt", つまり"Shortcuts"フォルダに"covid19"というフォルダを作り, その中に各テキストファイルを保存する形になっていますが, 別のフォルダ, ファイル名にした場合はそれに応じてレシピ先頭の「辞書」にある値の「ファイルパス」の項目を変更する必要があります.
こうしてCOVID-19 WriteでiCloudに用意した各種テキストファイルに一旦データを書き込んだ後,
- 指定日の感染状況を見たい → レシピ「COVID-19 View」
- 各種データのグラフを描画したい → レシピ「COVID-19 Charty」
を使用します.
2つのレシピについてもやはりレシピ先頭の「辞書」アクションでテキストファイルのパスを指定することになります.
ダウンロード
こちらがメインのレシピの一つです.
指定した日付の各種感染情報を表示します.
下にある"COVID-19 Write"で書き出したファイルアプリを読み出す仕様になっています.
こちらは公式データを端末の「ファイル」アプリに保存するためのレシピです.
後述しますがエクセルを直接読むよりファイルから読んだ方が速いためこの手法となっています.
代わりにCOVID-19 View単体では最新のデータが読めないため定期的にこちらのレシピを起動して更新する必要があります.
こちらは対象の情報を「Charty」アプリを使用してグラフ化します(デフォルトは棒グラフ).
使い方
COVID-19 View
レシピ「COVID-19 View」は, 日付を指定してその日の
- 陽性者数
- PCR検査実施数
- 入院治療等を要する者の数
- 退院又は療養解除となった者の数
- 死亡者数
を表示します.
日によって一部データが欠落しているようなので, その場合は「データなし」と表示しておきました.
COVID-19 Write
「COVID-19 Write」は「ファイル」アプリの指定ファイルパスに厚労省のデータを書き込みます.
仕様では上記と同じ5項目となっています.
差分のみ書き込ませることも考えたのですが思ったほど待たされることがなさそうなので上書きになっています.
COVID-19 Viewおよび次で紹介するCOVID-19 Chartyを使うにはこのレシピが必須となります.
COVID-19 Charty
「COVID-19 Charty」は書き込み済みの厚生省データをChartyに投げてグラフを作成します.
デフォルトでは棒グラフになっています, 敢えて変える必要はないでしょう.
複数選択可能にしたかったのですが正しく描画できなかったのでやむなく一つずつになります.
なおChartyはiOS14のウィジェットに対応しています.
Charty自身が同じタイトルのグラフを作っても上書きされないため手動更新すら容易でないところが惜しまれます.
X軸の文字が被りまくりなのはウィジェットのサイズを考えてもやむなしですね.
設定
使用するにあたって各自で変更が必須な箇所があります.
COVID-19 Write
まずCOVID-19 Writeです.
レシピ先頭にある「辞書」アプリには陽性者などのコンテンツがキーとなっており, 各々の値に「URL」と「ファイルパス」があります.
- 「URL」
最初に紹介した厚生労働省オープンデータのサイトにある各自のエクセルファイルのURL
他アプリで使用する場合も共通ですがこちらは既に決まったものなので弄る必要はありません - 「ファイルパス」
自身の「ファイル」アプリに実際に保存する場所を指定します
上記に対してこちらは事前にテキストファイルとして"Shortcuts"フォルダの中に作成する必要があります
レシピに既に書かれているように作っても構いません
COVID-19 View
上記に対してこちらはファイルパスのみ指定します.
必ず同じものを入力してください.
COVID-19 Charty
こちらもCOVID-19 Writeと同様, ファイルパスを指定するのみです.
〆
各項目がエクセルで別々にまとめられているため, 「その日の各状況」を調べるのが面倒でした.
これで多少は楽になります.
今回は一つ一つのレシピを説明すると文字数がとんでもないことになりそうなので省略です.
追記
各レシピで必要な設定変更の紹介を忘れていたので加筆しました.
またレシピのダウンロードリンクをRoutineHubに変更しました.
[参照]オープンデータ - 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html