Modified 2024/2/24
知っている範囲、わかる範囲でまとめておきます.
※バージョンの違いによって対応が異なったり不可能だったりする場合があります.
※執筆時のiOSは下にある通り15.5です. 特に記述がない項目はiOS15.5での内容と判断してください.(実際にはより古い場合でも共通ですが例外もあります)
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS15.5
スポンサーリンク
- Icon Themerが使えない
- オートメーションの通知をオフにしたい(iOS15.4~)
- アプリアイコンの通知をオフにする(iOS15.x)
- アプリアイコンを作ったら元のアイコンは削除していい?
- アプリアイコンだとアイコンバッジが表示されない
- アプリアイコンを作りたいのに好きな画像を選べない
- アプリアイコンを作りたいのにアプリが見つからない
- 特定アプリの機能を使いたい
- アプリアイコンを複数作っていたら、どれも同じアプリしか開かない
- アクションを追加したいのにプラスボタンがない
- 充電音を変えたのに元の音が鳴る
- ギャラリーアイコンをグリフに戻す
- 壁紙を設定すると元の画像より大きくなってしまう
- サイト・ブログの通りにやったのにできない
- 使い方などが書かれた説明書が見たい
- 起動しない・動かない・停止できない
- 標準メモの中身をクリアしたい
- レシピやアプリアイコンは容量を圧迫しないのか?
- 背面タップはりんごマークだけ?
- 用語集
Icon Themerが使えない
Icon ThemerはiOS14.5以降使えなくなっています.
iOS15.4以降でオートメーションの通知をオフにする設定が追加されたため、これを利用して通知をオフにすることができます.
オートメーションの通知をオフにしたい(iOS15.4~)
iOS15.4より、オートメーションの「実行の前に尋ねる」をオフにするとその下に「実行時に通知」の項目が表示されます.
デフォルトでオフになっているのでこのまま両方オフにすることでトリガーが効いても一切の通知なしに処理されます.
アプリアイコンの通知をオフにする(iOS15.x)
iOS16の場合はこちら.
画像のようなシンプルなレシピと好きな画像を使って、オリジナルのアプリアイコンを作る人は少なくないと思います.
そのままではレシピが実行されたことを示す通知が表示されます.
セキュリティの問題ともされていますがこれを防ぐ方法があります.
ショートカットのオートメーションから「個人用オートメーション」を選択し、「App」を選んで希望するアプリを選択、「開いている」だけにチェックが入った状態で次に移動します.
「アクション」には「何もしない」アクションのみ入れます.
最後に「実行の前に尋ねる」と「実行時に通知」のスイッチがオフの状態にして「完了」をタップします.
レシピの方で「Appを開く」以外にアクションを入れたレシピではうまくいかないようなのでアプリアイコン以外のレシピに応用することはできないようです.
アプリアイコンを作ったら元のアイコンは削除していい?
アプリアイコンとして作ったものは、あくまでも
「『Appを開くレシピ』を実行するショートカットアイコン」
に過ぎませんから、オリジナルのそれとはまったく別の存在です.
同時にオリジナルのアイコンに依存していますから、オリジナルのアプリを削除すればそのアプリアイコンも正常に動作しなくなります.
アプリアイコンだとアイコンバッジが表示されない
上でも書いた通り、ショートカットアプリで作成したものはオリジナルとは別のものであり、これにアイコンバッジの機能はありません.
アプリアイコンを作りたいのに好きな画像を選べない
選択する箇所を誤っている可能性があります.
レシピの編集画面右上にある青いアイコンをタップし、「ホーム画面に追加」をタップします.
「ホーム画面の名前とアイコン」とある部分のアイコンをタップすると、画像を選択できるポップアップが表示されるので、好きな画像を選択して「追加」をタップすることで好きな画像を使ったショートカットアイコンをホーム画面に追加できます.
アプリアイコンを作りたいのにアプリが見つからない
そもそも作りたいアプリが見つからない…という場合です.
アクションを検索する際に「App」というタブから検索している可能性があります.
ここは下にある「特定のアプリの機能を使いたい」でも触れるように、起動するアプリの一覧ではなく、ショートカットにおける各アプリが用意したアクションを選ぶことのできる一覧です.
アプリを開くためには「Appを開く」というアクションを使います.
追加されたアクションにある、灰色で"App"と書かれた部分をタップすると端末にあるアプリから選ぶことができます.
特定アプリの機能を使いたい
Twitterアプリでツイートしたり、Googleマップでキーワード検索したい…というシーンは必ずあると思います.
そういったアクションは何でもできるわけではなく、各アプリが提供したアクションのみ可能となります.
希望するアプリが、アクションがなければ「アクション」として利用することはできません.
内容によってはapiを叩いたり、「Webの内容を取得」アクションでページ本文を引き抜いて必要箇所を取り出す(正直良いとは言えない)方法もあります.
アプリアイコンを複数作っていたら、どれも同じアプリしか開かない
想定される原因の一つは「ショートカットレシピの使いまわし」です.
一旦「ホーム画面に追加」でアイコンを作成しても、その元となったレシピを編集するとそれに合わせていつ作ったものであってもそのレシピである限り、編集後の内容に変わります.
アプリアイコンを作る場合はアイコン一つにつきレシピ一つにしましょう.
アクションを追加したいのにプラスボタンがない
ショートカットアプリ自体に慣れていない人が困る問題の一つですね.
レシピを新規作成すると、画面中央に「+アクションを追加」のボタン(画像①)があるため、常にこのボタンがあると思われがちです.
実際には一つでもアクションを追加すると無くなってしまいます.
対して画面最下に「Appおよびアクションを検索」という入力窓があります(画像②).
この①と②はほぼ同じ挙動をするので最初から画面下を使う癖をつけるとよいです.
(②の場合はキーボードも同時に開きます)
充電音を変えたのに元の音が鳴る
そもそもショートカットを利用したこの方法は充電音を変えたわけではありません.
充電されたことをショートカットが認識し、それに応じて充電音を鳴らしているだけで、元の充電音に影響を与えているわけではないからです.
そのため消音モードを解除すれば元の充電音も鳴ることを確認できるはずです.
好きな充電音だけ鳴っている(ように聴こえる)のは消音モードによって元の充電音が消音されたからです.
もうちょっと具体的な内容はこちら.
ギャラリーアイコンをグリフに戻す
ショートカットのギャラリーやウィジェットでは左上に各レシピで決めた(あるいは不デフォルトで決まった)グリフがあります.
しかしレシピの先頭が「Appを開く」アクションだと対象アプリのアイコンとなる場合があります.
レシピの先頭に「何もしない」アクションを入れると、アイコンがグリフに戻ります.
壁紙を設定すると元の画像より大きくなってしまう
「壁紙を設定」アクションにはバグがあり、設定を無視して「視差効果を減らす」が強制的にオンとなってしまいます.
そこで、手間ですが「壁紙を設定」アクションの前後で「視差効果を減らす」アクションを使ってオンオフさせることで解決します.
サイト・ブログの通りにやったのにできない
可能性として挙げられる一番の原因は紹介された通りにレシピを組めていないことです.
ひとつひとつ見直すか、「結果を表示」アクションを使って順次正しい結果となっているか確認しましょう.
またショートカットアプリはWorkflowというアプリだったのがAppleに買収されて以来、大小様々なバグがつきまとっています.
また最近ではiOSのアップデートに合わせてショートカットアプリも強制的にアップデートされます.
そのため、そのサイト・ブログが紹介した時期・iOSのバージョンが自身の環境と異なればアクションの仕様やバグ、UIなどが一致しない可能性があります.
執筆時のショートカットのバージョンないしiOS(iPad OS)を記載しないサイト・ブログが大半なのでその判断が難しいのが現状ではあります.
使い方などが書かれた説明書が見たい
公式のユーザーガイドはありますが、内容は基本中の基本の最初の部分にしか触れておらず、実践において参考になる内容は非常に少ないです.
各アクションの説明はアクション左端のアイコンをタップして表示される「情報を表示」で確認できますが、これも基本的な情報だけで込み入った仕様などに触れているのはごくわずかです.
例えば「計算式」というアクションでは「計算」アクションより多くの記号や関数が使える汎用アクションですが、実際にどんな記号・関数が使えるかをAppleは紹介していません.
そのめ我々が検証し、判明したものしかわからないのです.
有志によって公式ユーザーガイドを補助する形で仕様・挙動を紹介しているサイトもありますがすべてを網羅しているわけではなさそうです.
起動しない・動かない・停止できない
不具合はもちろん、例えばループするレシピを実行してしばらく経つと停止するのに時間を要することがあります.
ショートカットアプリを終了してしばらく待つと解消することが多いです.
それでもダメな場合は端末の再起動を行います.
標準メモの中身をクリアしたい
少なくとも現時点(~iOS15.5)ではクリアするアクションは存在しません.
通常の仕様で中のテキストが空になるとメモ自体が削除される仕様が影響していると思われます.
クリアを前提とする処理をしたい場合は代わりに「ファイル」アプリを使いましょう.
レシピやアプリアイコンは容量を圧迫しないのか?
アプリアイコン程度のレシピであれば、レシピ自体はせいぜい数十KBしかないですし、ホーム画面に追加したアイコンのファイルサイズはもっと小さいです.
アプリアイコンとして追加したアイコンのファイルサイズはおよそ27KBで、38個作ってようやく1MBを超えるくらい小さなものです.
例えばスクリーンショット一枚より遥かに小さいので心配することはまずありません.
背面タップはりんごマークだけ?
端っこだと多少反応が悪いくらいで背面ならどこでも使えます.
用語集
質問サイトなど他の方と情報共有する際、相手に正しく伝えるのに可能な限り一般に使われている用語を使うと良いです.
ショートカット
アプリ名ですがPCのショートカットキーや「迂回路」などにも使われるため、アプリ名以外で使いづらい言葉になっています.
レシピ
ショートカットアプリで作ったものを、「ショートカット」と区別して「レシピ」と呼ぶことがあります.
組む
ショートカットはノンコードプログラムのひとつなので、ショートカットで何かを作ることを「組む」と表現します.
言葉遣いに迷ったのか「設定する」という使い方をする方もいますがこれは「定める」なので若干意味が異なります.
そうと知っていたり、文脈で察せるので無理強いはしません.
「レシピを組む」「ショートカットを組む」といった書き方で大体伝わります.