違うんだよ…そっちじゃないんだよ…
でもとりあえず使えるのを確認したので.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS14.0.1
スポンサーリンク
MathLMとは
そもそもMathLMとはXML形式で数式を書くマークアップ言語です.
キレイな数式をウェブ上で記述する手段の一つであり, MathJaxと書いた方が分かりやすいかもしれません.
このブログでも, キレイな数式を書くときはMathJaxを利用していますが, 記述構文は今回のそれとは異なります.
例えばここはてなブログでと書きたい場合は
とします, 両端にあるものはさておき直感で分かるような書き方ですよね.
しかし同じものをMathLMで書くと下のようになります.
めんどくさいですよね.
しかし不可能では無かったのでフローと参考文を少し挙げておきます.
フロー
先日紹介した通り, ショートカットでは「HTMLからリッチテキストを作成」アクションを用いることで, htmlで記述したテキストをプレビューすることが可能です.
というわけで「テキスト」アクションにhtmlを書いていきます.
編集しやすいよう, 先頭にbody内で書きたい部分だけを専用の「テキスト」アクションで用意しておきます.
続いてhtmlで必要なヘッダーや末尾も用意します.
最初の頃にMathJaxやMathMLについてあれこれ試していたため画像ではヘッダ部分が分かれています.
「クイックルック」では画像の回転ができないため, body内で全体を90度回転させています.
また90度傾けると文頭が見切れてしまうためマージンも取っています.
そのままだと文字が小さすぎるため5倍にするなどなんだかんだ色々やってますね.
最後にこれまでのテキストを正しい順につなぎ合わせ, 「HTMLからリッチテキストを作成」で見れるようにします.
これが全体の基本構成です.
参考例1:数の羅列
MathJaxでは上記のように簡単に記述できますが, MathLMはマークアップのため随所随所でタグが必要になってきます.
しかもよりによって<mi>ab</mi>のように書くと…
画像のように<mi>ab</mi>と書いた方はMathLMが無視されています.
これはMathLMの仕様なので仕方ありません.
またどうやらiOS側にスクリプトが用意されているようで, head内にスクリプトを記述したり, mathタグに値を入れる必要はないようです(画像ではmathタグに記述していますが削除してもちゃんと評価します).
この辺の詳しいことがよくわかりませんね.
参考例2:分数, 数式
分数や数式も上記のように書けば…
画像のように1次関数的なものが書けます.
θやπといった特殊文字はそのまま書いても受け付けてくれるようです.
参考例3:添え字
指数や添え字については例えば
このように書くと…
画像のように上付き添え字と下付き添え字をつけることが可能です.
片方だけの添え字にしたい場合はそれぞれmsubやmsupを使います.
頑張ればこんな感じでそこそこ書くことが出来なくもないです.
〆
他にもMathLMで使える形式はありますがキリが無いのでこの辺で.
ただテキストの折り返しがうまくいかないなど, まったく同じに使えるわけではなさそうです(自分の知識不足の可能性も).
どのみちこの記法を手打ちするのは正直面倒くさいです, 需要がゼロとは言いませんが記述が楽なあっちのほうが使えるといいんですが…
でも折角MathLMが使えるということなので, ショートカットの特徴を生かして計算結果を組版で綺麗に表示させる…なんてことをしたいものです.
本当はショートカットでLaTeXエディタにならないかなぁ…と色々やってたんですが結果はどれもダメで, ふ…と試したこっちが出来てしまったという嬉しいような嬉しくないような.