先日, 某質問サイトにて, 自身で正答したにもかかわらずその後ネイピア数の話になるという顛末を目にしました.
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大きい計算を行うと出て来るこの記号
例えばiPhone標準の電卓アプリで を計算してみると, 画像のようになります.
実際には という結果になるはずですが, 表示は異なりますね.
指数表記
電卓でもパソコン(一部除く)でもスマートフォンでもそうですが, 一度に扱える「数を格納する」変数の許容量は限界があります.
なので一定の桁数を超える値は表示する前に対象の変数に代入すること自体が不可能です.
これに対応する形で, その限界を超える数は指数表記をもって表現しています.
JIS X 0210:1986 情報交換用文字列による数値表現Representation of numerical values in character strings for information interchange
表記方法についてはJISによって定められており, 上記サイトの7章にある「数値表現第 3 形式 (NR3) 」がこれに相当します.
指数記号eはEでも構いません, 使用する電卓によって違いますが同じです.
例えば各々の数は以下のように書き表されます(あくまでも参考です).
通常表記 | 指数表記 |
---|---|
12345 | 1.2345e4 |
-12345 | -1.2345e4 |
0.00012345 | 1.2345e-4 |
このように, 例えば ならば と指数表記し, の部分を仮数部, の指数部を用いて表現します.
は指数を意味する exponent の頭文字を意味します.
同じく をネイピア数として扱うため誤解する方が少なからずおられるということですね.
〆
どうしても大きな数を扱いたい場合は, 対応するアプリを使うか, 或いはWolfram|Alphaを利用することですね.
Wolfram|Alpha: Computational Knowledge EngineWolfram|Alpha is more than a search engine. It gives you access to the world's facts and data and calculates answers across a range of topics, including science, nutrition, history, geography, engineering, mathematics, linguistics, sports, finance, music...
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