年明け前のTwitterからが始まりでしょうか, ちょっとした話題が一部で見られました.
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38が奇数?
アンケートで50:50を目指します!
— Gear.ŁAB (@prime524287) 2017年12月31日
することは簡単!
38が偶数か奇数か答えるだけ!
私(小卒)の統計的な試算によれば
100RTで46~54
1000RTで48~52
10000RT以上で50:50
となるはず!
さあどうぞ!
きっかけはこちらのツイートなんでしょうかね?
結果は残念ながら真逆となっています.
話題となったツイートは自称京大生のやりとりとなっています.
京大生と主張するツイッターユーザーの勘違い(うっかり?)によって騒動がちょっと大きくなります.
ネタということにしてその場を切り抜けようとする場面もあるのでこの記事もどう捉えるかは皆さんにおまかせします.
敢えて「ネタにマジレス」ということです.
さてネタとかそういうことはさておき, 倍数は次のように定義されています.
[定義:倍数, 偶数, 奇数]
整数 について,
を満たす整数 が存在するとき, は の倍数であると言う.
特に であるとき, は偶数, 偶数でない整数を奇数と言う.
また上記は
- が で割り切れる
- が を割り切る
- が の約数
の定義でもある.
は
とできますから の倍数ということになります.
ネタでグロタンディーク素数や創作定理を持ち出すネタツイートも散見されますが, ただ定義に従って確認するだけの話です.
「割り切れる」という定義
偶数のWikiにもあるように, 偶数などの倍数を「割り切れる」で定義するケースがありますが, 上の通りなのでこれを定義とすると自らを定義としてしまって矛盾してしまいます.
なので「◯が△の倍数ということは, △が◯で割り切れることを言うんだよ」といった物言いは個人的にはかなり気になるところです.
また倍数や約数というのは, 2つの整数の商 が必ずしも整数でない, 言い換えれば「整数は割り算で閉じていない」から生まれた語であり, 概念です.
従って倍数や約数の話で割り算を持ち込むには注意が必要となります.
〆
こういう類に学歴を持ち出すのはなんとも情けないですね.
勉強が出来ても他がダメな方もおられるわけです, 学校の成績であったりどこの大学出身か…だなんて時としてなんの指標にもなりません.
真に求められるべきは他にあります.
また「当たり前」を考えることも必ずしも無意味とは限りません.
このご時世, 問題は解けても概念は説明できない…なんてことはザラですからね.
どこまでできれば良いとか悪い…というのはありません, 人によって年齢も理解度も違いますから.