ショートカットにあるアクションにない機能を追加します.
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のバージョン : iOS1.1.0
※価格は記事執筆時のものです. 現在の価格はApp Storeから確認ください.
レビュー時のiOSバージョン : iOS15.1
スポンサーリンク
レシピの処理を補助
ショートカットにアクションを追加して使う専用タイプのアプリなため、本アプリ単体では何もできません.
アクションの一部を簡単に紹介します.
例えば"Add to List"というアクションでは与えられたリストに項目を追加します.
"Append"をタップして"Prepend"にすると、リストの先頭に追加されます.
参考にもうひとつ.
"Sort List"というアクションは対象のリストを設定した決まりで並び替えます.
デフォルトでは"Ascending"、そしてオプションの"Sort Type"は"Natural"となっています.
この状態だと自然な昇順で並び替えが行われます.
"Sort Type"を"Localized"にすると、テキストの先頭を見て並び替える方式になります.
デフォルトで使える「ファイルにフィルタを適用」のオプションにある「並び順所」はこれに当たります.
また"Ascending"をタップして"Descending"にすると、昇順から降順になります.
このように、本来ショートカットでは対応していない、対応していても多くのアクションを要する処理をこなすことができるようになります.
先日作った数を並び替えるレシピも、このアプリを使えばアクション一つで済むわけです.
アクション一覧
以下は執筆時点のバージョンでサポートしているアクションの簡単な日本語説明です.
- Add to List
指定したリストに項目を追加します.
先頭・末尾の指定が可能、またシングルタップだと「ファイル」アプリから強制選択されますが長押ししてマジック変数を指定できます. - Apply Capture Date
対象のイメージのオリジナル撮影日時(EXIFメターデータ)をファイルの作成日時、修正日時に修正します.
メタデータのない場合はスルーします. - Clamp Number
対象の数値を、指定した範囲に「かしめ」ます.
つまり、対象の数値が範囲が範囲内であればそのまま、範囲を下回るならば範囲の最小値、上回るならば最大値を返します. - Create URL
コンポーネントからURLを生成します. - Date to UNIX Time
入力した日付のUNIX時間を返します.
Unixエポック(協定世界時)からの経過秒数を取得したい場合は"now"を指定します. - Format Date Difference
「昨日」や「2週間前」といったある日と別の日との相対時間をフォーマットします. - Generate UUID
デバイスのUUID(ハイフンあり)を返します. - Get File Path
入力したファイルのパスもしくはURLを返します. - Get Uniform Type Identifier
入力したファイルのデータタイプ(UTI)を取得します.
例えばJPEGファイルであれば"public.jpeg"を返します. - Random Boolean
デフォルトで使える「乱数」アクションが「指定範囲内の整数」であるのに対し、このアクションは「ブール値」をランダムで返します.
出力は「はい」「いいえ」になります. - Random Color
ランダムな色を16進数のカラーコード表記で返します. - Random Date and Time
指定した日付・時刻の範囲からランダムに日付・時刻を返します. - Random Emotion
ランダムにエモーション(絵文字)を一つ返します. - Random Floating-Point Number
指定した実数範囲からランダムで浮動小数点で値を返します. - Random Text
指定した数を長さとする文字列をランダムに生成します.
パスワードやトークンの生成などに便利です. - Remove Duplicate Lines
指定したリストの重複する行を削除します.
空行や空白のみの行は重複とみなされません.
オプションの"Case Insensitive"で大文字小文字の区別をするか変更できます. - Remove Duplicates from List
指定したリストから重複するデータを削除します.
リストの要素は比較する際にテキストに変換されます.
上の"Remove Duplicate Line"と違い、こちらは空行や空白のみの行も対象となります. - Remove Emoji
入力されたテキストに含まれるすべての絵文字を削除します. - Remove Empty Lines
入力されたテキストから空行や空白のみの行を削除します.
"Remove Duplicate Lines"と組み合わせれば"Remove Duplicate from List"と同じ処理になると思われます. - Remove from List
入力したリストからアイテムを削除します.
インデックス指定などの仕様はデフォルトの「リストから項目を取得」と同じです. - Reverse List
入力したリストの項目順を反転します. - Sample Color from Screen (macOS-only)
画面から選択した色を16進数のカラーコードで取得できます. - Set Creation and Modification Date of File
対象のファイルの作成日と更新日を指定した値に設定します. - Shuffle List
入力したリストの項目順をシャッフルします. - Sort List
入力したリストを並び替えます.
"Ascending"だと昇順、"Descending"だと「降順」になります(空行は任意の項目より「前」とみなされます).
オプションの"Sort Type"については"Natural"はごく一般的な並び替え、"Localized"だと先頭の1文字ずつ並び替えの判定を行います.
ここの仕様は記事の初めに画像付きで紹介したものを見たほうが早いです. - Transform Text
入力したテキストを指定した方法で繋げます.
camelCase:単語の先頭を大文字にして繋げる
PascalCase:camelCaseに加え最初の単語も大文字で始めます
snake_case:すべて小文字にし、アンダースコア"_"で繋げる
CONSTANT_CASE:すべて大文字にし、アンダースコア"_"で繋げる
dash_case:すべて小文字にし、ハイフン"-"で繋げる - Transform Text with JavaScript
入力されたテキストを、与えられたJavaScriptコードで変換します.
入力テキストは$textというグローバル変数に格納されています.
入力されたテキストを変換したのち、文字列を返すことが求められます.
非同期処理は使えないようです.
またコードはJXAでなく、JavaScriptCodeとして出力されます. - Trim Whitespace
入力されたテキストから、先頭および末尾の空白や改行を取り除いた状態で返します. - Unix Time to Date
入力したUnix時間を日付に変換します.
時差の変更はできないようです.
執筆時点のバージョン1.1.0では以上の29アクションが収録されています.
見ての通り、主にテキストやリストの編集をサポートします.
〆
過去に紹介したように、本来ショートカットアプリにない機能を持ち合わせたアプリはいくつかあります.
今回のようなアクションを補うタイプのひとつに"Toolbox"というアプリがあります.
重複するアクションもありますが仕様が異なるアクションもあります、使い分けてより便利にレシピを作ることができます.
こういったアプリをどんどん使って行きたいものですが、個々のみなさんがダウンロードしてくれるとは限らないのが難しいところです.
どうしても…という場合は積極的に使っていくかもしれません.